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2010/08/25

【寄席な人々】「メモ取り」はさりげなく

先般「ネタ調べ」の記事をのせたところ、二人の方から客席での「メモ取り」について意見が寄せられた。
共通しているのは演者や周囲への気配りが必要だという指摘だ。
そこで、「メモはさりげなく取る」ことを提案したい。

落語家が「落語なんてぇものはメモを取るようなもんじゃない」と言っているのを耳にした方は多いと思うがその通りで、これは落語に限らず芝居やコンサートでも、メモを取る人というのはあまり見かけない。
専門家でもない一般の客がメモを取るようになったのはここ数年、正確にはブログが普及し始めた6年位前からだ。それまではよほど熱心な人以外は、メモなど取らなかった。
ところがブログに紹介や感想記事を書こうとすると、出演者と演目だけは載せたくなる。
ついでに気づいたことなども書き添えたい。
寄席だと沢山の出演者が出てくるので、メモをしておかないと忘れる。だからメモを取る。
とまあこんな具合でメモ取りをする人が増えてしまったのだろう。

芝居をやった経験のある方ならお分かりだろうが、舞台から客席はよく見える。
まして寄席は客席が明るいし、客の人数も限られているので、一人一人に至るまで高座からは見えていると思う。
それがお辞儀をして顔を上げたとたん、もう誰か片手にメモ用紙、もう片手に筆記用具を持って待ち構えていたら。
噺が始まると、あちらこちらで次々とメモを取る姿が見えてきたら。
気になって高座に集中できなくなることだって起こりうるだろう。
少なくともいい気分はしない。
立場を置き換えて、自分が高座に上がったということを想像してみたら分かる。

だから「メモはさりげなく取る」ことにしよう。
口演中はできるだけ避け、演者の交代のときや中入り休憩時間を利用するとか、終演後にするとか。
せっかく落語を聴きにいくのだから、「不粋」なマネはやめたいものだ。

もちろんこれは、自戒の念をこめての提案です。

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コメント

ご提案、大賛成です。
なるほど、高座に座っている噺家さんの立場で考える、というご指摘もごもっとも。
高座から見た光景に驚き、談春はやや強面で、喬太郎はおちゃらけで抗議しているわけですね。
「ワシらは客だ!」という態度は野暮ですね。
演者と客席が一緒になって、どれだけ幸福な時間と空間を共有できるか、ということが重要なんですよね。

小言幸兵衛様
これは先代円楽が言っていましたが、若い頃に口演中にメモを取られるとドキッとして、何か間違いをしたんじゃないかということが先ず瞬間的に頭をかすめるんだそうです。
これが教師なら生徒がメモを熱心に取ってくれたら嬉しいでしょうが、寄席はそうはいきません。
あまり四角四面になることも無いでしょうが、気持ちよく高座をつとめて貰えれば、お互いに得になると思います。

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