市馬・菊之丞二人会@IMAホール
光が丘IMAホールで行われている「IMAホール落語会」、9月25日は「市馬・菊之丞二人会」とあり出向く。
先ず公演のプログラムを見てガッカリ。
市馬の弟子二人の後に菊之丞と市馬が一席ずつ、これでは市馬一門会に菊之丞がゲスト出演という形ではあるまいか。
はるばる光が丘までやってきたのにと(勝手に来たのだけど)少々後悔。
「二人会」と題する以上は、やはり2席ずつはやって欲しい。
前座・柳家市也「金明竹」
柳家市江「狸の鯉(狸)」
メリハリが無く単調なので、聴いていて飽きがくる。
早くいえば下手だということ。
前座の市也のほうが上に見えてしまう。
古今亭菊之丞「景清」
菊之丞の芸風を一口であらわせば、サラリと明るい。
自分の形を持っており、何を演じても菊之丞風に染め上げてしまう。
この日も明るい「景清」で楽しませてくれた。何より後味が良い。
盲人・定次郎にかつての遊び人風情が残されており、石田の旦那の小言との対比が鮮やか。
反面、定次郎の悲哀が薄められていたようにも思う。
~仲入り~
柳亭市馬「掛取り万歳」
最後の三河万歳まで演じるノーカット版で、得意の喉もタップリ披露し堪能させてくれた。
だがしかし、9月に「掛取り万歳」は無いのではなかろうか。
こういうネタは、やはり相応しい季節に演ってほしい。
市馬の十八番であることは認めるが、やや安易に高座に掛けすぎると感じているのは、私だけだろうか。
話は変わるが、IMA寄席の9月の会に正朝が出演していたようだ。
高座への復帰が決まったのだろうか。
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