「代表選」勝つも地獄負けるも地獄
およそ半月にわたって喧しかった民主党代表選、今日でようやく決着がつく。
午後4時前には新代表が決まるようだが、世論の支持を背景に菅直人首相が再選される模様だ。
代表選で際立ったのは、菅首相の「小物」ぶりだ。
小沢一郎との討論となると、まるで大人と子ども。
言葉はあるが中身はない、自民党でいえば麻生太郎タイプだ。
政治哲学もなければ、確たる信条もない。
加えて、ついこの間まで主張していたことと正反対の主張を平気でする、典型的なオポチュニスト(日和見主義)であることを披瀝してしまった。
企業減税の財源を確保するために消費税を増税するのに、「お年寄りや子どもたちの将来のため」などとウソをつく「ウソ菅」でもある。
代表選で最大の支援を受けている前原誠司国交相の主張を政策に色濃くとりいれていて、鳩山が「小鳩」政権であったなら、菅は「前菅」政権である。
前原誠司は小泉政権時代の党首討論で、当時の小泉首相から「こっち(自民党)に来て一緒にやろう」と何度もお誘いを受けていたように、小泉・竹中らの新自由主義に近い。
前原は、本来は自民党に籍をおくべき(いずれそうなるか?)人物だ。
菅直人の主張が限りなく自民党に近づいているのは、そのためだ。
菅直人が再選されても、代表選景気で一時的に支持は高まるだろうが、化けの皮が剥がれるのも早いだろう。
菅側が仕掛けたネガティブキャンペーンのおかげで、小沢一郎支持派との亀裂は修復不可能にまで達しており、分裂は時間の問題になろう。
万一、小沢一郎が勝ち総理に選出されれば、スタート時点から史上最低の支持率の首相となるのは確実だ。
これまた短期政権に終わる公算大だ。
勝つも地獄負けるも地獄。
本日の党大会、民主党は正念場を迎えることになる。
(敬称略)
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