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2010/10/25

#10三田落語会(10/23夜)@仏教伝道センター

10月23日の夕方からは、第10回三田落語会夜席へ。
この日は「さん喬・喜多八二人会」という企画だったが、よく毎回豪華で贅沢な顔ぶれを集められるものだなと、主催者の努力と力量に感心する。
この回も昼夜ともに前売りが早々に完売だったのは、そうした努力の賜物だ。
チラシに来年から前売りチケットの販売ルールを変更するとの知らせが入っていたが、これも人気の反映だろう。

<  番  組  >
前座・柳家さん市「金明竹」
柳家さん喬「長短」
柳家喜多八「宿屋の仇討」
~仲入り~
柳家喜多八「目黒のさんま」
柳家さん喬「文七元結」

柳家喜多八の最大の特長は目の動きで、正に眼力なのだ。
伏し目がちに身体が弱いとか力が入らないとかというマクラを振って、ネタに入ると大きな目をむきながらハイテンションで語りだす、その落差が魅力だ。
それと緩急のつけ方も巧みで、その辺りが喜多八ワールドとよばれる由縁。
聴き手にとってはクセになる噺家で、固定ファンが多いのはそのためだろう。
1席目の「宿屋の仇討」では目の動きと緩急で、2席目の「目黒」は軽妙な語り口で客席を沸かせていた。

柳家さん喬の1席目「長短」では長めのマクラを振り、先輩師匠方の色紙の描き方からそれぞれの人となりが表れているという話、興味深かった。
ついで珍しく自分の弟子の話題にふれ、喬太郎は目標だけを見据えて周辺が見えていない、左龍は周辺は見えるが目標が見えていない、喬之助は両方とも見えていない、と語っていた。
なるほど師匠から弟子をみると、そう映るのかと。とりわけ喬太郎に対する評価は、観客の側からとは差があるのかなという印象を受け、こちらも興味深かった。
1席目の「長短」、天気を云々する場面はカットされていたが、気長の長さんと短気の短七さんとの対比が鮮やかで、特に短七の描き方に重点が置かれていた。
2席目の「文七」は、いかにもさん喬らしく、登場人物が全て心のあたたかい人柄になっている。
さん喬がトリを取る高座では、帰り道がホンワカした気分になるのは、やはりご本人の人柄か。

実力派二人の熱のこもった高座は、聴き応え充分だった。

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コメント

柳家さん喬「長短」同じ日の午後、『末廣亭』でも「長短」でした。
>特に短七の描き方に重点が置かれていた。
新宿でもそこで少なからざる笑いが起こりました。この師匠の高座姿は品が良くて、見ていて安心してしまいます。

投稿: 福 | 2010/10/26 07:00

福様
この「長短」は、三代目三木助→五代目小さん→さん喬という芸の流れになっていると思われます。
さん喬の演出は、師匠小さんを踏襲しているようです。
出番の短い時でも、決して手抜きしない姿勢には、いつも感心します。

投稿: home-9(ほめ・く) | 2010/10/26 09:48

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