エジプトで軍に拘束されたこと
ブログネタ: 海外旅行の失敗談、教えて!
もう20年以上前になるが、生まれて初めての海外旅行先エジプトでの出来事。
カイロで一日自由行動になり、現地ガイドと共に車でスエズに向かっていた。
途中、郊外にあった豪邸を撮影していたら、いきなり通行人にカメラをひったくられた。
こちらは取り戻そうと押し問答になったら、正門に護衛で立っていた兵士が(家の横から撮っていたので見えなかった)駆けつけてきて、銃口を向けられカメラを取られた。
何がなんだか分からないうちに、軍の迷彩トラックがきて、荷台からマシンガンを持った兵士がバラバラと降りてきて、乗用車ごと拘束、近くの軍の駐屯地に連れていかれた。
そこで初めて、政府高官の自宅を撮影したスパイ容疑だと知らされた。
こっちとしては、「聞いてないよ」状態だ。
取り調べでは同行していた現地ガイドが対応してくれた。
たまたまその当時、政府関係の仕事を手伝っていて、外郭団体名義の名刺を持っていたのが幸いしてか、間もなく解放されてカメラもフィルムも返してくれた。
それで終りかと思ったら、次に地元警察署に連れていかれて、又そこで取り調べ。
結局、なんのかので半日つぶれてしまった。
その当時エジプトは隣国リビアとの紛争で、軍事的緊張関係になっていて、砂漠には地雷が埋められ、知らずにランドクルーザーで走り回っていたイギリス人観光客が爆死する事件がつい2週間ほど前にあったということは、後から聞かされた。
国によって撮影禁止区域というのが決めれているので、特にドンパチやっているような国では注意が必要だ。
先日、中国でフジタの社員が軍事区域を撮影していて拘束されたが、ああした事は起こり得るのだ。
良かったことといえば、初めての海外でいちばん恐ろしいことを経験したので、度胸がついたことだろう。
その後も海外で何度か恐い思いをしたが、幸いあれ以上のことは無い。
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