« 六代目三遊亭圓生トリビュートの会(10/13昼)@紀伊国屋ホール | トップページ | 「ヤラセ」の街頭インタビュー »

2010/10/17

柳家喬太郎独演会@松戸市民会館

10月16日に松戸市民会館で行われた「柳家喬太郎独演会」に出向く。
土曜の夜ということもあってか広い会場は一杯の入り。

< 番 組 >
柳家小んぶ「権助芝居」
柳家喬太郎「井戸の茶碗」
~仲入り~
寒空はだか「スタンダップコミック」
柳家喬太郎「ハンバーグができるまで」

開口一番の小んぶ「権助芝居」、このネタは後半勝負なので、前半で切ったのでは実力が分からない。

寒空はだか、数年前に初めてみたときはどこが面白いんだろうと思ったが、すっかり芸人らしくなった。
キャリアを積んだということもあるだろうが、自分の芸に自信が付いてきたのだろう。

さて喬太郎の2席だが、最初の「井戸茶」は先日聴いたばかりで、マクラも殆んど同じ。
人物像が鮮やかで、特に細川家の若侍の描き方が優れているのは、さすがだ。
ただ個人的にはこうした登場人物が全員善人であるような爽やかなネタは苦手だし、喬太郎の持ち味とも合わないと思う。
それとこの日もそうだったが、近ごろの喬太郎の古典にはミスが目立つ。
原因は稽古不足ではなかろうか。
ミスを切り返して笑いを取る技術はさすがだが、それに溺れてはいけない。
名人・文楽は、その日に高座にかける演目は必ず弟子を前にして稽古していたそうだ。いくつになっても精進は必要なのだ。

2席目の「ハンバーグ」、冒頭の「マコトちゃん」で客席がザワザワと、「あれだね」というわけだ。
喬太郎の新作の多くは、男と女の甘く切ないラブストーリーがテーマになっているが、なかでもこの「ハンバーグ」は傑作といって良いだろう。
毎回、細部を少しずつ変える工夫もされており、完成度も高い。
しかし、今年だけで4度目というのでは、些か食傷気味だ。
それと、終演時間が予定より15分も短かった。
もしかして2席目は、当初は別のネタが用意されていたのではなかろうか。
喬太郎の独演会といえば、かつては予定時間をオーバーするのが普通だったことからすると、全体的に物足りなさが残る。

せっかくの大きなホールでの独演会だから、もう少し意欲的な出し物を期待したかった。

|

« 六代目三遊亭圓生トリビュートの会(10/13昼)@紀伊国屋ホール | トップページ | 「ヤラセ」の街頭インタビュー »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

「井戸の茶碗」僕は最近、談四楼で聴きました。
>ただ個人的にはこうした登場人物が全員善人であるような爽やかなネタは苦手だし、喬太郎の持ち味とも合わない
そうですね。俗っぽい人物の惑乱・・・
そこを活写するのが喬太郎師の持ち味だと思います。

投稿: 福 | 2010/10/21 07:00

福さま
志ん朝亡き後、特にファンといってよい落語家はいない中で、唯一喬太郎に注目し、その高座を追ってきました。
その感想からいうと、2008年がピークになっていて、現状はそれまでの貯金を取り崩しているように見えます。
もう若手でも中堅でもなく、名実ともに第一人者の位置に近づきつつあるわけですから、この時期は腰を据えて、じっくり古典を磨いて欲しい、これが私の希望です。

投稿: home-9(ほめ・く) | 2010/10/21 08:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82117/49765077

この記事へのトラックバック一覧です: 柳家喬太郎独演会@松戸市民会館:

« 六代目三遊亭圓生トリビュートの会(10/13昼)@紀伊国屋ホール | トップページ | 「ヤラセ」の街頭インタビュー »