「ヤラセ」の街頭インタビュー
フジテレビは情報番組「Mr.サンデー」で、今年8月8日と9月26日に放送した女性誌特集に登場した愛読者について、事前に取材していたにもかかわらず、街頭で偶然見つけたような演出をしていたことを番組内で明らかにした。
同局の広報部は「チェック体制を強化し、再発防止に努める」としているそうだ。
まあ、ムリだろうが。
待ち合わせで新橋の駅前広場をよく利用しているが、注意して見ていると明らかに「プロ」と思われる「一般市民」をしばしば目にする。
立つ位置もJRの駅側に近いところにいるケースが多いのは、背景に電車が写るのを狙っているのだろう。
一人の場合もあれば、複数の人間が配置されていることもある。
やがてリポーターとカメラのクルーが現れると、お約束通りに仕込みの「一般市民」に近づいてゆきインタビューをする。
さすがに受け答えや仕草は堂に入ったもので、感心する。
終わるとさっさと引き上げるが、時には取材クルーに挨拶してから帰る大胆な「一般市民」もいる。
こういう光景を頻繁に目にしていると、TV各局の「ヤラセ」インタビューは日常化していると見てよい。
番組としては結論ありきで、そのアリバイ作りにインタビューを利用するわけだから、「ヤラセ」が手っ取り早いのだ。
視聴者も全てのTV番組は「作りもの」だとしておけば、そう腹も立たないだろう。
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