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2010/12/26

#4大手町落語会(12/25)@日経ホール

クリスマスの日に日経ホールで行われた第4回大手町落語会へ。

<  番 組  >
柳亭こみち「熊の皮」
桃月庵白酒「松曳き」
立川志らく「死神」
~仲入り~
古今亭菊之丞「替り目」
柳家さん喬「芝浜」

こみち「熊の皮」、このネタ、本来はバレ噺だが今は専らソフトにアレンジしたものが高座に掛けられている。不自然さがあるのはそのためだ。
若手の女流としてはトップを走るこみちだが、女の落語家はダメ論者の志らくはどう聴いただろうか。

白酒「松曳き」、あまり面白いとはいえないオリジナルを、これ程の爆笑落語に変えてしまった白酒の力量に舌を巻く。
この1週間に白酒の高座を4席観たことになるが、いずれも高水準だった。
白酒に拍手!

志らく「死神」、マクラで自身の著書「立川流鎖国論」のエッセンスを紹介した後、こういう「ゆるい会」には滅多に出ないと語っていた。
志らくに限らず立川流の噺家たちは、概して独演会では本領を発揮するのだが、他流試合になると低調になる傾向が強い。例外は志の輔で、彼だけは開国論者なんだろうか。
この「死神」も、志らくの独演会で聴いたらまた印象が違うのかも知れない。

菊之丞「替り目」、粋で色気があって、本寸法ながら軽妙な味もある菊之丞にピッタリのネタ。
白酒と共に古今亭を引っ張る。

さん喬「芝浜」、いかにもさん喬らしい工夫がほどこされ、年の暮れに相応しい心あたたまる「芝浜」だった。
基本は三木助の形だ。
三木助の「芝浜」の演出に対しては、立川談志を中心とする批判があるが、あれはメルヘンなのだ。
だから現実にはどうのこうのとリアリティを求めるのは筋違い。
もちろんリアリティを追求した演出もひとつの演り方だが、どちらが良いのかは好みの問題だ。

1年を締めくくるに相応しい、熱のこもった充実した会だった。

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コメント

この会には魅かれたのですが、やぼ用で行けませんでした。
ほめ・くさんのブログを拝見し、ちょっと後悔しています。
さん喬の『芝浜』の“くささ”は好きです。
白酒、菊之丞も良かったんでしょうね。
年間BESTを期待しています^^

投稿: 小言幸兵衛 | 2010/12/26 19:05

小言幸兵衛様
5人の出演者全員が、それぞれの持ち味を発揮した会だったと思います。
今年は充実した高座が多く、BESTを絞るのに苦労しそうです。 

投稿: home-9(ほめ・く) | 2010/12/26 23:10

自分の芸に自信が無く、心の中で首を傾げながら演っているのが客席に伝わってくるようでは陶酔することができません。その点、白酒にはどっしりしている様子がうかがえます。
「東京かわら版」は購読されないとのことですが、12月号の表紙を飾ったサンタ姿は見事なもんでした。

さて、今年もいろいろと嘴が黄色いことをさしはさみまして、失礼しました。
よいお年をお迎え下さい。

投稿: 福 | 2010/12/30 08:11

福様
こちらこそ沢山のコメントを寄せて頂き感謝します。
白酒が未だ真打に昇進した当時と今では大違いで、それはご指摘にように自信を持つようになったせいかも知れません。
こうした自分の世界を創りだした噺家は強いですね。

投稿: home-9(ほめ・く) | 2010/12/30 09:19

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