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2010/12/15

今年の三題噺「海老蔵」「ウィキリークス」「尖閣ビデオ」

海老蔵が負傷した事件の報道が止まらない。
この事件は「酒乱の役者が愚連隊にしめられた」というだけのこと。
どう決着しようが国民生活には関係しないのだが、TVのワイドショーやスポーツ紙ばかりでなく、いわゆる5大紙(ネット版)でも連日のように報じられている。
特徴的なのは、報道の対象が被害者である海老蔵側に非があったか無かったかに専ら焦点が当たっていること。
海老蔵が行った記者会見では、大事な事実が隠蔽されていると思われているからだ。
情報を小出しした方が世間の関心を集められるという、典型的な例だろう。

海の向こうのアメリカでは、「ウィキリークス(WL)」問題が賑わっていると聞く。
機密が暴露されることによって米国の安全が損なわれるので、やれ「史上最大のリーク」だの「外交界の911」だのと大騒動のようだ。
米政府は配下の連邦公務員や一時雇用者に対し、ウィキリークスのサイトで暴露された情報を見ることを禁じるばかりでなく、WL暴露に関するマスコミ報道の記事やニュース番組を見ることすら禁じたとか、全米の学生たちに対しても、WLの暴露文書を見ないよう通告した等と報じられている。
こうなると、米国も悪名高い中国をあまり変わらない。
しかしウィキリークスに対する国際的反応となると、米国内とは様相を異にするようだ。
ジュリアン・アサンジュ氏の逮捕について、例えばロシアのプーチン首相は「なぜアサンジュ氏を牢屋に入れるんだ?それは民主主義なのか?」と疑問を呈し、ブラジルのルラ大統領は「アサンジュ氏に共鳴する。暴露した人ではなく、(情報を)書いた人を責めるべきだ」として米政府を批判している。
欧州各国の市民の反応も、概してWL及びアサンジュ代表に好意的のようだ。
なんでもWL側は300万件の情報を保持しているそうで、これを小出しにしている間はアサンジュ氏の訴追の行方とともに、世間とマスコミの関心を集め続けるだろう。

さて振り返って、一時期あれほど大騒ぎだった「尖閣ビデオ」問題、その後はどうなったんでしょうね。
中国漁船が日本の巡視艇に衝突してきた事件、現場を撮影したビデオは国家機密だということで一部の国会議員のみに観せていたのが、海上保安官によってネットで公開されてしまった。
政府は機密漏洩だと息巻いたが、実際にビデオを見た限りでは、どこが機密なのかサッパリ分からない。
意外にあっけない内容で、むしろ私のように拍子抜けしてしまった人が多かったのではなかろうか。
小出しにせずいきなり全貌が明らかになってみたら、大したことはなかったわけだ。
イラン政府はWLの暴露に対し「米政府の意に反して暴露されたものではなく、逆に米政府が仕組んで暴露したものだ」と断じているが、尖閣ビデオについても同じような事情があったのかしらん。

何事も「秘すれば花」。
「尖閣」「ウィキリークス」「海老蔵」という今年の三題噺のお粗末でした。

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