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2010/12/21

「空き名跡」襲名について私案

落語の世界には名跡と称される名前があり、そのうちのいくつかは現在のところ誰も襲名しておらず「空き名跡」となっている。
ここ数年来を振り返っても、名跡の襲名の際には大いに話題にのぼったものも、後継者の芸が未熟でかつ襲名後も成長せず、不評となっている例も少なくない。
そこで30代、40代で才能に恵まれていて伸び盛りの若手噺家の中から、これはと思われる人物を選び、この人を誰々にという襲名私案を勝手にこしらえてみた。
もとより半可通な老ファンの戯れ言、鷹揚お見流しのほどを。

■柳家三三を四代目談洲楼燕枝に
三代目柳亭燕枝が亡くなって既に半世紀以上、後継者が絶えている。
初代は三遊亭圓朝のライバルであり、歌舞伎の九代目市川団十郎との親交が深かったとされ、「嶋鵆沖津白浪(しまちどりおきつしらなみ)」などの作者でもある。
むろん芸風は知る由もないが、前記作品を最近高座にかけたという縁だけではなく、柳家三三の持つスケールの大きさを評価したい。
将来性も十分であり、柳派の大名跡を継ぐに相応しい噺家だと思う。

■桃月庵白酒を六代目古今亭志ん生に
五代目古今亭志ん生は不世出の噺家であり、あの芸風をそのまま継げる人はいない。
志ん朝といえども、二の足を踏まざるを得なかった。
無いものネダリをしていても仕方ないわけで、ここは進境著しい桃月庵白酒に襲名させ更なる飛躍を期待したいところ。
何より明るい高座が魅力であり、ポカが多いところもプラス志向で考えたい。

■三遊亭兼好を七代目三遊亭圓生に
落語界全体を見渡せば、あるいはより適任者がいるかも知れない。
三遊派に限るとすると、圓生を継げる可能性があるのは三遊亭兼好だろう。
芸風は異なるし、現状ではまだまだハードルは高いが、この人の将来性を買いたい。
少なくとも今名乗りを上げている人たちに比べれば、期待できる。

■春風亭一之輔を九代目春風亭柳枝に
八代目柳枝は丁寧で折り目正しい高座姿が印象的で、しばしば一席の後に踊りを披露するサービス精神のある人だった。
その後継者としては、春風亭一之輔が最も相応しい。
条件さえ整えば、直ぐにでも襲名できる位置にいると思う。
本来は林家正蔵と言いたいところだが、まだ当代が継いだばかりなので。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

全面的に賛成です。
志ん生は、以前は志ん輔ということも思っていましたが、彼のブログを読んでいると、師匠志ん朝も断念した名跡を、この人が継ぐことはありえないと思います。
一之輔の柳枝もいいですねぇ。彼なら大丈夫でしょう。にぎわい座の『富久』は国立の練習だったのでしょうが、良かったです。
こういう襲名なら、ぜひ披露に出かけたいものです。

小言幸兵衛様
コメント有難うございます。
これは遊びみたいな記事ですが、落語ファンの立場から声を上げてみてもバチは当たらないだろうと思い、書いてみました。
多くのファンから祝福されるような名跡の襲名が望まれます。

ありがとうございました。東京かわらばんを探してみます。イープラスには登録していますが、国立演芸場等は見つかりません。寄席もまだ行った事はありません。こちらのブログを楽しく読ませて頂きながら、落語の世界に触れるチャンスを探していきますね。

2の1様
国立演芸場の情報でしたら、国立劇場のHPから入手できます。インターネット会員(NTJメンバー、無料)に登録すれば、ネットでチケット予約が取れます。
寄席や落語に関しては、イープラスよりチケットぴあの方が全般的に充実しているようです。
それより一度フラリと寄席に入ったら、いかがでしょう。
観るのが一番だと思います。

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