【NHK】電波の私物化が進む
昨晩のNHKで8時40分過ぎから、NHK会長福地茂雄の退任挨拶なるものが放映され、驚いた。
役員の退任はNHKの社内人事であり、公共の電波を使って放送すべき事柄ではない。挨拶は社内ですれば十分だ。
この放送にかかった費用だって、我々の受信料から出ている。
年末から年始にかけてのNHKの番組宣伝(番宣)は、すさまじいものがあった。
毎年のこととはいえ、とりわけ紅白歌合戦に対する番宣は気違いじみている。
その紅白自体がまた、正月以後のNHK番宣と化している。
久々にその紅白をみたが、下手な司会と、とてもプロとは思えないレベルの歌を次々ときかされ、1時間でギブアップした。あれ以上は辛抱できなかった。
宣伝しているヒマがあるなら、内容の充実に力を注いでほしい。
年が明ければ、今度は大河ドラマの番宣の洪水である。
番宣はいうまでもなく視聴率を上げるために行うものだ。
民放なら視聴率は収入と直結するので、やる意味は分かる。
しかしNHKは強制的に受信料を徴収しているわけで、視聴率が上がろうと下がろうと経営に関与しない。
紅白の視聴率が何パーセントだったかなど、番組スタッフのメンツの問題でしかない。
私たちの受信料を使ってなんの意味もない番宣を制作しているのは、視聴者に対する背信行為だといえよう。
金を取っている以上は、NHKは誠実に番組を作り、放送する義務があるのだ。
加えて、ここ最近になってアナログTVに対する嫌がらせ行為がさらに露骨になってきた。
画面を砂あらしにするという、実に悪質な手口だ。
これは、放送法に違反しているのではなかろうか。
たとえば私が住んでいる共同住宅では、全戸がケーブルテレビを通してTV番組を受像している。
CATV各社は2015年3月末までは、デジアナ変換による地上アナログ放送を継続することを決めており、我が家を含めて近隣の家庭でもアナログTVをそのまま使用している人が多い。
そういう受像機に対しても、砂あらし画面で嫌がらせをしているのだから、まるでヤクザみたいなものだ。
役員の退任挨拶などどうでもいいから、NHKは全ての視聴者に対して誠実な態度で放送事業を進めるべきだ。
いまのNHKは、公共放送の名前が泣く。
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