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2011/03/09

鈴本演芸場3月上席・昼(2011/3/8)

3月8日、鈴本演芸場上席昼の部へ。
若手真打がトリをとり、実力者が脇を固めるという顔付け。
そのせいか、平日の昼だというのに7分程度の入り。
当方の一番のお目当ては、もちろん喬太郎。

<  番組  >
前座・林家けい木「寿限無」
三遊亭司「湯屋番」
すず風 にゃん子・金魚「漫才」
橘家文左衛門「手紙無筆」
柳家喬太郎「初音の鼓」
三増紋之助「曲独楽」
入船亭扇遊「蜘蛛駕籠」
柳家さん生「ぞろぞろ」
林家二楽「紙切り」
三遊亭歌之介「かあちゃんのあんか」
~仲入り~
鏡味仙三郎社中「太神楽曲芸」
三遊亭金馬「孝行糖」
三遊亭白鳥「ナースコール」
三遊亭小円歌「三味線漫談」
三遊亭歌奴「試し酒」

鈴本の昼の部の開始は12時半、ちょうど昼飯時になるので1時ちょっと過ぎまでは客席がガサゴソする。
文左衛門「手紙無筆」、1時に上がったので前半は落ち着かない雰囲気だったが、途中から会場を馴らしていた。軽く演じているようで無筆の兄いの仕種がかわいらしく、十分楽しませてくれた。

喬太郎「初音の鼓」、下手の袖の席から上手で出を待つ喬太郎を見ていたら一瞬目が合い、今日は古典だと思ってワクワクしてきた。
果たせるかな「初音の鼓」、物語は。
骨董が趣味の殿様のところへ、出入りの道具屋・吉武衛が訪れ、「初音の鼓」なるものを売りつけようとする。
「この初音の鼓、鼓を打てば、その音を聞いた者に狐が乗り移り、コンと鳴くという曰く付き」と触れこんで、殿様が鼓を叩くと吉武衛はコンと鳴く。
吉武衛から頼まれた中間の三太夫も一鳴き一両でコンと鳴く。
感心した殿様は百両でその鼓を買おうと言い出し、うまくいったと思った吉武衛に・・・。
民話風のストーリーだが、登場人物の描き方が鮮やかで、場内に適度な緊張感が流れる。
喬太郎を知らないお客が多かったようだが、会場の空気を一気に変えた手腕はさすがだ。
普段の落語会などではチケットが取れない喬太郎だが、こんな日にこんなネタを聴けると、とても儲かった気分になれる。

扇遊「蜘蛛駕籠」、短縮版ながら最後のオチまできちんと演じてくれた。
上手いなぁこの人は。
実力と安定感(市馬とは違う意味で)では、いま現役ではトップクラスだろう。

中トリの歌之介「かあちゃんのあんか」、完成度が高く、何度聴いても飽きない。
少年時代の貧乏話、苦労話がこの人の風貌と語り口に合い、リアリティを高めている。
師匠の「中沢家」に迫るか。

白鳥「ナースコール」、度々高座にかけているが、どうもこういう上滑りしたような新作は面白味を感じない。

トリの歌奴「試し酒」、柄も声も大きく明るい高座に好感が持てる。
先日の圓太郎の高座が眼に残っているせいか、未だ未だ荒削りとの印象を受けたが、「華」があって将来性を感じる。
注目すべき若手の一人だ。

この他、さん生「ぞろぞろ」がニコニコと楽しい高座を、金馬「孝行糖」は久々で板つきだったが元気な姿を見せてくれた。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

>扇遊「蜘蛛駕籠」上手いなぁこの人は。
まったくですね。
TVではなく、すなわち予備知識なしで現場(寄席やホール)でうまいなと感じた噺家さん。
一朝、扇遊、円太郎の各師匠でしょうか。

他に円蔵師匠のお弟子にも数名いらっしゃいます。

投稿: 福 | 2011/03/10 21:22

たびたび失礼致します。

コメントを拝見するたびに「同感!」と思わず、膝を打ってしまいます。
喬太郎さんの「初音の鼓」良いですよね~。
失礼かも知れませんが、「こんっ!」の仕草が可愛らしいですし。
喬太郎さんと目が合うだけで古典かどうか分かるのですか?すごいですね。

扇遊師匠、私も大好きです。
本当に巧いと思います。
池袋で「引越しの夢」を聴いた時には、肩に担いだ鼠入らず?が本当に見えたように思いました。
重量感を感じました。

拝見するに、同じような落語会に足を運んでいる様子。
どこかでお会いしているやも知れませんね。

若輩(年は結構行っていますが、物を知らないと言う意味で)ですが、今後もお見知りおき下さい。

投稿: 三晴 | 2011/03/10 21:26

福様
扇遊という人は決して天才肌でもないし、いわゆる器用な噺家でもない。
ライブで聴いて、しみじみと上手いなぁと感じる、そんな印象を持っています。
一朝や圓太郎もご指摘の通りですね。
こういう芸人によって寄席が支えられているのだと思います。

投稿: home-9(ほめ・く) | 2011/03/10 21:55

三晴様
そうなんです、喬太郎と目が合った瞬間、今日は古典だと確信したんです。
最前列には何故か3人しかいなくて、もしかしたら私のためにこのネタを、そんな分けないですが、そう思うととても贅沢な気分になれました。
喬太郎は何を演じても可愛らしい、そこが魅力ですね。
もし寄席でやたら目付きの悪い男を見掛けたら、それが私だと思ってください。
きっと直ぐ分かります。

投稿: home-9(ほめ・く) | 2011/03/10 22:10

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