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2011/03/25

J亭落語会「志らく・三三・白酒 月替わり独演会」(2001/3/24)

3月24日、J亭落語会「志らく・三三・白酒 月替わり独演会」~スタートスペシャル揃い踏み公演~と、題する会に出向く。
余談だが、この会の後にそれぞれ個々に独演会を行う趣向になっていて、同じ日に前売り発売が行われた。完売にはなったが、志らくの会が一番最後にsold outという意外な結果になった。
この会は虎の門から夕方7時開演という条件からか、客席は圧倒的にサラリーマン(サラリーパースンというべきか)の姿が多い。
わたし同様に大震災以来、落語は久々という人が多数だったと思われるが、そうした期待感とある種のギコチナサが同居しているような、そんな雰囲気を感じた。

<  番組  >
前座・立川らく兵「初天神」
柳家三三「笠碁」
桃月庵白酒「禁酒番屋」
~仲入り~
立川志らく「五人廻し」

三三「笠碁」。マクラで独演会の会場入り口で切符が無い止められたエピソードを紹介していたが、確かにこの人、洋服だと誰か分からないかも知れない。
それに対して白酒の場合は、直ぐに気づかれるようだ。彼の場合はどんな格好でいても、素人には見えない。
三三は目の使い方が上手い。
このネタではそうした利点を十分に活かしていた。

白酒「禁酒番屋」。柳派の出演者に囲まれていながら、柳家のお家芸を出し物にするのだから、いい度胸だ。
何かと不謹慎の声が上がる時期に相応しくということで、このネタに入る。
酒をカステラと偽って番屋を通るときに、ついつい「ドッコイショ」。
「ただいま、ドッコイショと申したであろう。」
「いや、そんなこと申しません。ドイツの将校と。」
「よけい怪しいではないか。」
そして徳利に入った酒を、ドイツ製水カステラと言い張るというクスグリ、よく出来ていた。
今一番面白い噺家はと訊かれれば、迷わず白酒の名をあげる。

志らく「五人廻し」。このネタ、現役では師匠・談志が最高だ。
志らくの高座は、随所に演出の工夫と独自のクスグリを入れて面白く聞かせてくれたが、やはり家元には及ばない。
志らくにはセリフを言う前に、短く「エー」を入れる癖がある。
これが江戸っ子の啖呵のシーンで、リズムを微妙に壊してしまう。
談志のような、粋でイナセな江戸っ子風情に欠けてしまうのだ。
他の4人の人物像についても、やはり師匠の造形性には敵わない。
談志を知らなければ評価は変わってくるだろうが、志らくの場合、芸風からどうしても談志と比べたくなる。
そういう意味では損なのかも。

久々の外出、久々の落語会。
少しずつ日常を取り戻していく。

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