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2011/03/30

少し肩の力を抜いてみませんか

今日も開店前のスーパーに行列ができていました。
東北関東大震災から10日経ったあたりから、棚に商品が並ぶようになってきたと思ったら、3月23日に東京都金町浄水場から暫定基準値を超える放射性物質が検出されたとの報道から、再びペットボトル水、トイレットペーパーやティッシュペーパー、即席めんなどの棚が空になってきました。
とにかく国民全体がナーバスになっているというか、浮足立っています。
日々の細かな情報に一喜一憂し、それが直ちに買い占め、買いだめに走らせてしまう。

妻は下手な俳句にこり、いくつかの句会に参加しているのですが、3,4月に予定されていた句会がいずれも中止になったと嘆いております。
大震災の被害者への思いを発句に託したかったのに、というのです。
その妻も、朝から晩までTVの報道番組をみて、原発事故による放射線や放射性物質の数値に敏感に反応しているうちに、近ごろでは体調を崩しかけています。
軽いウツではないかと心配しているところです。
原発ウツ病です。

こんな時期に不謹慎ということで外食が減り、旅行もキャンセルが相次いでいるようです。
上野公園などの都の施設では花見の宴席が禁止されているようですし、卒業や入学にかかわるイベントも中止、結婚式の延期も少ないとか。
このままでは国全体が沈んでしまうのではないかと憂慮しています。

私が新卒で入社して間もないころ、仕事でX線回折の仕事を集中的にやらされました。
分析方法の一つで、材料にX線をあてると反射するのですが、その反射角はそれぞれの化合物固有の数値を持っています。
この原理を使って、化合物(結晶)の種類や大きさ、配向性などが分かるという仕組みの装置です。
X線が外部に漏れないよう、壁も天井も鉛が張られていましたが、私たち測定者はその室内で作業するわけですから、かなりの放射線を浴びたことになります。
今は法律が厳しいですが、当時はルーズだったんです。
測定条件も現在はおそらくコンピューターで制御しているのでしょうが、私たちのころは殆んどマニュアルでした。
条件設定の一つに「感度(sensitivity)」というのがあり、これをあまり高くし過ぎると全体が把握しづらくなります。
かといって低すぎると細部を見落とし、不純物を検出できなくなる。
したがって材料に見合った適正な「感度」に設定することが、分析の精度を上げることになるわけです。

私たちも日々発せられる情報に対し鈍感ではいけないし、あまり過敏になってもいけない。
情報に対する適切な「感度」が求められるような気がするのです。
これからの被災者の方々への救済と生活再建支援は、息の長い闘いになります。
復興のために資金は、ざっと計算して、赤ちゃんからお年寄りまで平均で、国民一人当たり20万円近い金額になるでしょう。
これを被災地以外の私たちが稼ぎ出さねばならないわけです。
少し肩の力を抜いて、前向きにというのはいかがでしょうか。

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