東電とはその程度の会社だったのか
呆れてモノも言えないとはこのことだ。
福島第一原発での重大事故で陣頭に立って指揮すべき東電の経営トップが、なんと雲隠れしていたのだ。
3月30日の記者会見で同社の勝俣恒久会長が説明したところによれば、清水正孝社長は3月16日から約1週間にわたって過労で対策本部を離れ、東京・内幸町の本社内で休養していたというのだ。
周辺住民を避難させておきながら、社長は休養していた!
続いて29日からは入院だと。
もちろん、世間の非難から逃げた「計画入院」であることは、火を見るより明らかだ。
東電はこの間、最も重要な時期にトップが不在だったというわけだ。
無責任な企業体質だね、従業員の人たちは一所懸命に働いているんだろうけど。
事故を起こすのは当たり前だ。
こんな時こそ、最高経営者は命がけで職務にあたらにゃ。
電力会社とお付き合いのある方はご存知のとおり、電力会社は民間企業といっても中身は親方日の丸、役所のような企業文化を持っている。
大大名でもあり、それぞれの地域の経営者団体では、電力の社長がトップを務めている例が多い。
つまり財界でのリーダーでもあるわけだ。
清水社長も経団連の副会長という要職にある。
それがこのザマだ。
この間に東電の株価は約8割下落し、仮に国有化ともなれば上場は廃止、株券は紙くずになる可能性もある。
預金代わりに東電の株を持っていた人たちには、大きな痛手だ。
福島第一原発の事故を受けて、全国の電力会社では設備の総点検を行うのだろうが、設備だけでは不十分だ。
むしろ経営者について総点検が必要だ。
国民の生命と安全を守るためにも、是非やってほしい。
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