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2011/03/03

【入試不正】犯人捜しだけで良いのか

連日メディアを騒がしている「入試投稿」は、ほぼ人物が特定できたと報じられている。
容疑者の逮捕が近いのだろうが、試験のカンニングというのは昔からあり、今回の携帯とウェブサイトを使った不正についても手段が新手ではあるが、果たして刑事事件にするような問題だろうか。
説諭と入学取り消し、再発防止で十分ではなかろうか。
第一、携帯電話を頻繁に操作していたとすれば、試験官はいったい何をしていたのだろうか。
不正を監視し、未然に防ぐという役割を負っていなかったことに過失があったと言わざるを得ない。

今回は大学の一般入試における不正だが、それ以外の入試に関しては不正が全く存在せず、公正が担保されているだろうか。
そうは思えない。
現在、私立大学に一般入試以外の入試方法で入学する学生は44%にのぼり、何らの学力審査を受けないで大学生になる学生は20万人を超すと言われる。
つまり、推薦入試やAO入試などの非学力入試が半数近く占めているということになる。
そうした入試による合否判定はいわば匙加減であり、不公正な選抜が行われても表沙汰になることは滅多にない。
一般入試の不正がこれほど大きな社会問題となるのであれば、非学力入試についても大学側は合否の基準を明らかにし、公正が担保されていることを世間に公にすべきだろう。
一般入試の受験者との間に不公平が生じないよう、全ての受験者に対してかつての「大検」のような試験を実施し、一定の学力が確保されている学生のみ入学できるようにするなどの措置が必要だ。

今回の入試不正をきっかけにして、大学の入試方法全体の見直しが行われることを望みたい。

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