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2011/03/06

米高官が「沖縄人は怠惰で“ごまかし”と“ゆすり”の名人」

共同通信は6日、アメリカ国務省メア日本部長(前駐沖縄総領事)が昨年12月3日、東京と沖縄に研修に向かうワシントンのアメリカン大の学生ら14人に対し国務省内で行った講義で、日本人は合意重視の和の文化を「ゆすりの手段に使う」「沖縄の人は怠惰」などと発言していたと報じている。
講義を聞いた複数の学生がメモを基に作成した「発言録」によると、メア日本部長の発言要旨は次の通り。

【海兵隊8千人をグアムに移すが、軍事的プレゼンス(存在)は維持し、地域の安全を保障、抑止力を提供する。
(米軍再編の)ロードマップのもとで日本は移転費を払う。日本の民主党政権は実施を遅らせているが、私は現行案が実施されると確信している。
日本政府は沖縄の知事に対して「もしお金が欲しいならサインしろ」と言う必要がある。ほかに海兵隊を持っていく場所はない。
日本の文化は合意に基づく和の文化だ。合意形成は日本文化において重要だ。
しかし、彼らは合意と言うが、ここで言う合意とはゆすりで、日本人は合意文化をゆすりの手段に使う。
合意を追い求めるふりをし、できるだけ多くの金を得ようとする。
沖縄の人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ。
沖縄の主産業は観光だ。農業もあり、ゴーヤー(ニガウリ)も栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰で栽培できないからだ。
日本に行ったら本音と建前について気を付けるように。言葉と本当の考えが違うということだ。私が沖縄にいたとき、「普天間飛行場は特別に危険ではない」と言ったところ、沖縄の人は私のオフィスの前で抗議をした。
沖縄の人はいつも普天間飛行場は世界で最も危険な基地だと言うが、彼らは、それが本当でないと知っている。(住宅地に近い)福岡空港や伊丹空港だって同じように危険だ。
日本の政治家はいつも本音と建前を使う。沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。
日本文化はあまりにも本音と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている。】

メア氏は、日本人は本音と建前を使い分けるとしているが、この発言こそ彼らの本音というべきもので、公式の席上では口が裂けても言わないだろう。
その点では米国だって似たようなものだ。
メア氏の言いたいことは明確で、
・沖縄の米軍基地は危険ではない。
・沖縄県民は怠け者で、ごまかしとゆすりの名人だ。
・県内への移転に反対しているのも金欲しさの“ゆすり”だ。
・日本政府は沖縄県知事に、金が欲しけりゃサインしろと言え。
こうした本音をきいていると、米国から見れば日本は従属国であり、未だに沖縄を植民地としか見ていないことが分かる。
沖縄県民に対する蔑視もひどい。
こうした米国の本音には、私たち日本も本音で立ち向かう必要があるというものだ。

閑話休題。
GHQ最高司令官であったダグラス・マッカーサーが、1951年5月5日に米上院軍事外交委員会において、
・科学、美術、宗教、文化などの発展の上からみて、アングロ・サクソン民族が45歳の壮年に達しているとすれば、ドイツ人もそれとほぼ同年齢である。
・.しかし、日本人はまだ生徒の時代で、まだ12歳の少年である。
という内容の発言をした。
私は、この報道を知った周囲の大人たちが激怒していたことを覚えている。
それまでマッカーサーといえば日本で一番偉い人とみられ、尊敬を集めていたが、この発言でいっぺんに評価が激変してしまった。
前後の文脈からみると、必ずしも日本人を蔑視したものではなかった面もあるようだが、少なくとも“上から目線”での発言だったといえる。

60年経っても、アメリカの日本に対する見方はあまり変わっていないようだ。

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コメント

>日本の政治家はいつも本音と建前を使う。
>沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。
>日本文化はあまりにも本音と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を言うことによって批判され続けている。

日本人は、「本音と建前」が詭弁であることを知らない。そのように教育されてはいない。
「沖縄の政治家は日本政府との交渉では合意しても沖縄に帰ると合意していないと言う。」は、当人たちは嘘をついているということである。

日本人の判断基準は、「世の中は、、、、」(現実の内容) ということ。
英米人の判断基準は、自分の考えの内容 (非現実の内容) である。
だから、日米では話は合わない。不信感は募る。

http://d.hatena.ne.jp/takashi1982/20110307/1299426703

記事の補足になりますが、在日米国大使館は7日、メア日本部長の発言について「米政府の見解を反映していない」とする声明を発表しました。
沖縄県側の反発が余りに大きいため、火消しに掛かったのでしょう。
声明は「米政府は沖縄と沖縄の人々に非常に深い敬意を抱いている。米国と沖縄は深く、長く、幅広い関係を享受している」としており、これが米国のいわば「建前」です。
メア日本部長は学生に対して「日本に行ったら本音と建前について気を付けるように。」と忠告していましたが、肝心の本人は果たしてどこまで気を付けていたのでしょうか。

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