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2011/03/05

【大相撲】八百長と「君が代」

八百長事件でゆれる相撲協会、調査を進めれば進めるほど八百長の該当者は増え続ける。
八百長が絶対にダメということになれば、大相撲をやめるしかなかろう。
相撲協会の最大のタニマチはNHKだ。
何しろNHKの放映権料は一場所あたり4億7500万円にのぼり、NHKなくしては大相撲は成り立たない。
海老沢氏のように、NHK会長から横審委員長に天下れるのもそのためだ。
NHKあっての相撲協会であり、この両者の関係は切っても切れない間柄だ。

NHKは大相撲の八百長を知らなかったのだろうか。いや、そんなことはなかろう。
多くの相撲ファンがうすうす感づいていたくらいだから、協会内部に深く入り込んでいたNHKが気が付かぬ筈はない。
でも、そんな事を告発して誰の得になる。
見て見ぬふりをしていれば、みんながハッピーなのだ。
大相撲はしょせん「見世物」であり、本場所は「興行」だ。
観客もそれを承知で楽しんでいるとしたら、敢えて波風を立てる必要もないわけだ。

では、そんな興行を国技だの公益法人だのとしていたのは何故か。
これはあくまで推測であるが、千秋楽の「君が代」にあるのではなかろうか。
1999年の国歌国旗法の制定以後、プロスポーツのイヴェントなどで「君が代」が頻繁に演奏されるようになったが、かつては学校行事などでも「君が代」が歌われることがなかった。
オリンピックで金メダルを取れば演奏はされるが、それも4年に1回だ。
その中にあって、昔から大相撲だけは千秋楽ともなると必ず「国歌斉唱」という場内アナウンスと共に「君が代」が演奏されてきた。これがNHKを通じて全国に放送される。
「君が代」が相撲の歌だと思っていた人がいたという、冗談まであった位だ。
「君が代」を国歌としてなんとか定着させたかった政府、とりわけ協会を所管する文科省にとって、大相撲は特別な存在だったのだと思う。
国技も公益法人も天皇賜杯も総理大臣杯も、全て「君が代」普及活動への恩賞として与えられたものだったと考えれば、八百長の存在などはどうでもいいことになる。

プロレスが八百長であることは誰もが知っている。
でもプロレスラーやプロレスファンに「プロレスって八百長だろ」と訊(き)けば、怒りだす。
こういうことは「きくだけ野暮」、「鳴く鳥ゃチャボ」なのだ。

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