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2011/05/19

国立演芸場5月中席(2011/5/18)

5月18日、珍しく平日の昼間に空きができたので、フラリと国立の中席へ。
入りが良いと思ったら団体客があったようだ。
先ずはのんびりと昼席を楽しむにふさわしい顔づけ。

それぞれ一行批評で。
前座・林家はな平「寿限無」
・古今亭志ん八「牛ほめ」
せっかくいい名前貰ったんだから、頑張って。
・春風亭百栄「トンビの夫婦」
新作でオリジナルはオー・ヘンリーだそうだが、オー・ヘンナー噺だった。
・東京ガールズ「音曲バラエティ」
賑々しく、それだけ。
・柳亭左龍「お菊の皿」
眼力(めぢから)で、お菊さんがオドロオドロしい。着実に腕を上げている。
・桂文生「本膳」
中トリで前座噺かよと思ったが、独特の「フラ」があるので楽しめた。
-仲入り-
・ホンキートンク「漫才」
呼吸が良くなり、漫才らしくなってきた。
・橘家圓太郎「短命」
文生や圓太郎が出てくると、寄席に来たという実感がわく。
・アサダ二世「奇術」
典型的な寄席の手品師。

さて、トリの古今亭志ん輔「愛宕山」だが。
結論としては、筋を追うだけの展開となり、荷が重過ぎた。
このネタは、名人・文楽が医師からストップをかけられた程、演者に負担がかかる。
文楽は高座にかけた後、楽屋で1時間以上休んでいたそうだ。
それは恐らく肉体的だけでなく、精神的負担も加わってのことだろう。
江戸の大店の旦那が京都で、芸者や幇間を連れて山遊びをするという贅(ぜい)。
噺全体に華やかさ、艶やかさが求められる。
その中にあって主人公であるタイコモチ・一八の、「面白うて、やがて哀しき」行動と心情と表現せねばならない。
文楽存命中は他者の追随を許さず、彼亡き後にこれに比肩できたのは一人古今亭志ん朝のみという、実に難しい演目なのだ。
志ん輔の高座は、華やかさも幇間の哀しみも十分に表現できていたとは言い難い。

八代目文楽、志ん朝に並ぶような「愛宕山」を演じる噺家の出現が待たれる。

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コメント

『愛宕山』は、たしかに文楽と志ん朝ですよね。
志ん輔は今ひとつだったのですか。気合が入りすぎたのかなぁ。14日の『幾夜餅』は、ほどよく力が抜けて結構でした。
彼のブログを見ると二日酔い気味だったようです。力みがないはずです^^
左龍の眼力(めぢから)、納得です。
演芸場の寄席も、たまにいいですよね。

小言幸兵衛様
幸兵衛さんや佐平次さんの後塵を拝して参りました。
「愛宕山」については、いずれ志ん朝を乗り越えるような噺家の出現を待つしかないのでしょう。
ただ吉原がなくなり、花柳界が衰退に向かいつつ今、果たしてこのネタの後継者が現れるのか、疑問ではあります。

「幾夜餅」では、何晩も餅ばかり食べているようですね・・・・・・。
「幾代餅」です、失礼しました。
ところで、もし「居残り会」にご興味があれば、メールでご連絡いただければ幸いです。

小言幸兵衛様
そういえば「幾夜餅」の方が、色っぽいですね。
お誘い有難うございます。
どこかでお会いできるといいですね。

「愛宕山」、小米朝今は桂米團治ですか、が華々しくて楽しかったです。
志ん輔は生真面目すぎるかな。

佐平次様
この噺は、華と艶のある演者でないと向かないのでは。
元々が上方のネタで大阪では高座にかける人が多いですが、例えば米朝は結構ですが、文珍は感心しません。
穿った見方かも知れませんが、花柳界での遊びをどれだけしてきたかによっても、影響があるような気がします。

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