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2011/06/08

この噺にはこの噺家(お)

王子の狐

(8)春風亭柳枝

王子の幇間

(8)桂文楽

阿武松

(6)三遊亭圓生

近江八景

(3)三遊亭金馬

大山詣り

(6)三遊亭圓生

おかめ団子

古今亭志ん朝

臆病源兵衛

桃月庵白酒

お血脈

 

唖の釣り

三遊亭金時

おすわどん

桂歌丸

お茶汲み

古今亭志ん朝

お直し

(5)古今亭志ん生

お化け長屋

(6)三遊亭圓生

お初徳兵衛

(5)古今亭志ん生

帯久

立川志の輔

御札はがし(牡丹灯籠)

春風亭小朝

お神酒徳利

(3)桂三木助

お見立て

古今亭志ん朝

親子酒

(10)桂文治

お若伊之助

古今亭志ん朝

後継者がなかなか現れず、埋もれかけているネタというのが結構ありますが、その中で「臆病源兵衛」は白酒、「帯久」は志の輔が見事に復活させています。「王子の幇間」も文楽の後継者が待たれるところです。

「唖(おし)の釣り」はタイトルに差別用語が入っているということで、高座にかかることが少なくなりましたが、古典芸能でこれを言い出したらキリがない。金時がベスト。

「お化け長屋」は圓生ですが、めったに演じられない後半に限れば志ん生。

「牡丹灯籠」のうち有名な「御札はがし」は名演が多いのですが、この怪談噺を清冽な青春文学に仕立て上げた小朝に。

「お見立て」と「お若伊之助」は志ん朝が絶品、他の追随を許さない出来です。

「親子酒」は父親が酒をねだる場面が良く出来ている、文治。弟子の桂平治が来秋、11代目文治を襲名することが決まりました。ここ最近「?」と首を傾げる襲名が続くなかで、これは誰もが納得いく慶事でしょう。

「おかめ団子」と「お直し」は志ん生と志ん朝、「御神酒徳利」は三木助と圓生、どちらも甲乙つけ難いところで、後は好みの問題です。

選定基準として、物故者の場合はCD,DVD、ダウンロードなどで音源の入手が可能なものから選んでいます。
現役については、原則としてライブの高座を聴いたものに限定しています。したがって選択に限界がある点はご了承ください。
物故と現役の中間の場合は・・・って、これはやめておきましょう。

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コメント

大業に挑まれましたね。楽しく拝見しています。
白酒の源兵衛、汗びっしょりで、あれが白酒を初めて見たときでした。
どんどん伸びて欲しいです。

佐平次様
思っていたより作業に手間がかかり、頼まれもしないのにと、実はいま後悔しているところなんです。
根がマジメ(ウソつけ!)なもので、なんとか最後まで続けたいと思っています。
白酒は古今亭の期待の星ですね。本人は支流(金原亭)の支流(五街道)の支流(桃月庵)だと言ってますが。

「王子の狐」の柳枝、大賛成です。次点(?)は(10)馬生かな。
白酒の登場、これまた拍手!
「大山詣り」は志ん朝では?なんて言い出したら、全部志ん朝になるなぁ(^^)
「お血脈」は志ん生の音源は好きですが、名前を書くまでではないなぁ。たしかに、難しい・・・・・・。
お悩みになっている姿を想像するのも楽しい企画です。
無理せず、じっくり続けてください!

小言幸兵衛様
そうなんです、「明烏」も「愛宕山」もみんな志ん朝になってしまう。だから慎重にならざるを得ないというわけです。
柳枝は狐に酒を勧めて酔わせる場面がいいですね。小さんや右朝も決して悪くないのですが、やはり柳枝にはかないません。
白酒はこれから何回か名前が出てくることになると思います。

小朝、志の輔、金時、白酒という現役の名前が見られますね。
「大山詣り」は志ん生のものをCDで聴きました。「青々として冬瓜舟が着いたよう」なんていう喩えを覚えています。
また、例のサゲはとてもゆっくりと喋った記憶があります。ご推薦の圓生のものも探して聴いてみようと思います。

福様
この噺は江戸時代、いかに髷が大事であったかを観客に理解させる必要があります。
私の手持ちの圓生のCDでは、自分と文楽と志ん生の髪の毛を比べるところから始まり、志ん生が「芸人は毛がないと色っぽくなくていけない」と語っていたエピソードが紹介されています。
主人公の「熊」の人物像もクックリと描かれていて、やはり圓生かなと思った次第です。

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