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2011/06/16

この噺にはこの噺家(こ)

孝行糖

(3)三遊亭金馬

強情灸

(5)古今亭志ん生

甲府い

古今亭志ん朝

高野違い

(3)三遊亭金馬

黄金餅

(5)古今亭志ん生

五貫裁き(一文惜しみ)

立川談志

小言幸兵衛

(6)三遊亭圓生

小言念仏

(3)三遊亭金馬

後生鰻

(5)古今亭志ん生

胡椒の悔やみ

(8)春風亭柳枝

碁泥

(5)柳家小さん

五人廻し

立川談志

子ほめ

五街道雲助

駒長

古今亭志ん朝

小間物屋政談

(6)三遊亭圓生

子別れ(子は鎹)

(8)三笑亭可楽

権助魚

春風亭昇太

権助提灯

(4)三遊亭圓遊

紺田屋

(2)三遊亭円歌

蒟蒻問答

(5)春風亭柳朝

権兵衛狸

(3)三遊亭金馬

紺屋高尾

柳家花緑

ここでは3代目三遊亭金馬の名が目につきます。
戦後にラジオの民間放送の開局があいつぎ、国民が笑いを求めていた事情も重なって、演芸番組が一気に増えました。
戦後の寄席ブームです。
その中にあって、常に出演回数がトップであったのは先代・金馬でした。人気もトップでした。

先ず語り口が明解で分かり易かったこと。前座噺から大ネタまで持ちネタが多く、長いものを除けば一席15分以内に収める工夫をしていたこと、などがその理由です。
当時の小学校では、教師の机にあがって一席うかがうような小生意気な少年(私もその一人)が、クラスに一人位はいたものですが、それが揃いも揃って金馬のネタでした。
それまで東京や大阪など、都会の人の娯楽であった落語を、一挙に全国に広めた最大の功労者と言って良いでしょう。
ただ、いわゆる落語通からは評価が低く、名人の列に加えられることはなかった。
ここに挙げた金馬のネタで、これを超える人は未だ出ていないと、私は思います。

今回一番悩んだのが「子別れ」で、下の「子は鎹」を含めればかつての名人から現役まで、沢山の口演が残されています。
その中から選んだのは、昏い酔っ払いを演じさせたらこの人の右に出る者がいないとされる、「らくだ」の可楽です。
全体に抑制した演出の中に、親子の情をしんみりと描いたもので、当時の庶民の生活感に溢れています。
圓生を始めとして数々の名演があるので、後はお好みです。

今回で「あ行」から「か行」まで終り、これで約3分の1が片付きました。
実はこれから先が大変で、手元の一覧表は空白だらけです。
この先は少しペースダウンになるかも知れませんが、宜しければ最後までお付き合いください。

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コメント

(3)金馬のネタは、まったく同感です。
他の噺はなかなか難しいですが、『甲府い』を(8)柳枝、その替わりじゃないですが、『碁泥』を志ん朝ということで。
『紺屋高尾』の花緑は、私も生で素晴らしい高座に接していますが、結構驚きです。

さすがは小言幸兵衛さん、よくぞ気が付いてくれました。
遊び心半分で毎回サプライズを入れているつもりですが、今回は花緑の「紺屋高尾」なんです。
普通なら圓生といきたい所ですが、ナマの高座を観てしまうと、ここは花緑です。
先代金馬は何をやっても上手く、正に落語の教科書だと思います。

「黄金餅」(志ん生)上質のハードボイルドのような感じがしました。もちろん志ん生のことですから、独特の愛嬌もあるんですが。
「子ほめ」は「金明竹」と同様に前座噺でよく高座にかかりますが、力量の差がはっきりと出てしまうとても難しい噺だと思います。雲助師のは聴いたことがありませんが、オールラウンドプレーヤーの師のことですから、さぞかし楽しい高座でしょうね。

福様
「黄金餅」は志ん生の改作といっても良い作品で、これを超えるのは難しいでしょう。
「子ほめ」は典型的な前座噺とされていますが、やはり真打の手にかかるとガラリと面白い噺になります。
8代目柳枝が得意としていましたが、現役では雲助が寄席の高座でしばしば演じてその実力を示しています。

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