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2011/06/28

この噺にはこの噺家(た)

大工調べ

古今亭志ん朝

幇間腹

(3)春風亭柳好

代書屋

(2)桂小南

大仏餅

(8)桂文楽

代脈

古今亭志ん朝

高砂や

柳亭市馬

高田馬場

(3)三遊亭金馬

たがや

(3)桂三木助

たけのこ

柳家喜多八

だくだく

立川志の輔

竹の水仙

柳家喬太郎

たちきり

柳家さん喬

辰巳の辻占

(10)金原亭馬生

狸賽

(5)柳家小さん

田能久

(6)三遊亭圓生

煙草の火

(8)林家正蔵

試し酒

(5)柳家小さん

垂乳根

(5)三遊亭圓楽

短命

(5)柳家小さん


歌人の吉井勇や文楽から絶賛されたという向島の柳好「幇間腹」、現在私たちが聴くこの噺とはかなり違います。横暴な客と逆らえないタイコモチとのリアルな関係が表現されているのは、その世界に長く身をおいていた柳好なればこそ。
客の要求をかわしつつ座をもたせようと必死の一八の姿に、幇間の哀れさがにじみ出ている一席。

・江戸時代の両国の川開きの風景が眼の前に見えてくるような三木助「たがや」、
・大店の主人の泰然とした風格を漂わせる彦六「煙草の火」、
・数ある酒飲みのネタの中でもスケールの大きさで屈指の「試し酒」は久造の豪快な呑みっぷりが見事な小さん(「今の」じゃないですよ)、
・そして棟梁の胸のすくような啖呵が痛快な志ん朝「大工調べ」、
いずれもオンリー・ワン。

小さんは「狸賽」の他に、「狸の札」「狸の鯉」などの狸シリーズがあります。

初登場のさん喬「たちきり」は、情緒纏綿でたっぷり泣かせてくれます。
弟子の喬太郎「竹の水仙」は、もうこの人の十八番といって良いでしょう。

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コメント

「たがや」三代目桂三木助。
嬉しい限りです。
もちろん、CDで聴いただけですが、
たがやが開き直って啖呵を切るところが真に迫っていて素晴らしいと思いました。

福様
簡潔な表現の中に川開きの両国を描写し、たがやが堪えて堪えて怒りを爆発させる、これは三木助しかないでしょう。
これを超える名演が出現していないという寂しさもありますが。

『幇間腹』の柳好、いいですねぇ。これはあまり自信のない記憶ですが、柳好を嫌っていた久保田万太郎が、この噺だけは、褒めるようなことを言っていたことを人づてに聞いて感激したのではなかったでしょうか。
『たがや』の(3)三木助も、まったく異論なしです。『芝浜』とおなじ位の代表作でしょう。
『田能久』が談志ではなく円生だろうという予感も当たりました^^
今回は“テッパン”が並びましたね。

今回は小言幸兵衛さんから合格点が頂けたようです。
ただ選者(?)としては、「代書屋」は権太楼か、「高砂や」は柳枝か、「だくだく」は10代目文治にしようかなどと、色々迷った所はあるんです。
「大工調べ」も志ん生、先代柳朝の名演も捨て難い。
一人だけ選ぶ難しさを感じています。

>一人だけ選ぶ難しさ
お察しします。(もう少し「た」について語らせて下さい。すみません)
現役では喬太郎の「幇間腹」。猫の描き方、それとのからみ。抱腹絶倒です。
「たけのこ」は知的な小品。喜多八ならではのセンスが光ります。

福様
「幇間腹」の喬太郎、確かに面白いです。
ただ現役の噺家だとどうしても、客とタイコモチとの関係がしっくり来ないのです。
横暴な客と二、三流の幇間との関係は、もっとシビアなものだったと思われます。
柳好を買う理由はそこにあります。
喜多八をどこかで入れたかったので、少しホッとしています。

「竹の水仙」は桂歌丸師匠か、笑福亭鶴光師匠でしょう。喬太郎のはまだまだである。

中川様
私見ですが鶴光では甚五郎の品に欠け、歌丸のは良さが分かりません。
本来なら先代小さんですが、ここは才気を買って喬太郎にしています。
ただ飽くまで十人十色、十人いれば十通りの選定が出来る、そういうもんでしょう。
一つお聞きしたいのですが、歌丸と鶴光には師匠が付いていますが、喬太郎に付けない理由は? 何でしょうか。
私は噺家に師匠を付けるのは反対ですが、人によって付けたり付けなかったりするのは、よけい賛成できません。

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