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2011/06/20

義捐金は有効に使われているのだろうか

今回の大震災にあたり、殆んどの人がなんらかの形で義捐金を出しておられることと思う。
乏しい家計から拠金するわけだから、とにかく被災者の方に一日も早く届けて欲しいと願っているのだが、実際はどうなのだろうか。
本日の時事通信によれば、東日本大震災の被災地を支援するため、伊勢神宮が宗教法人「神社本庁」に送った御料米の一部が福島県に届かず、本庁職員らに配られていたことが分かったとある。
福島に送る予定だった2tの米を、5月半ばに神社本庁が「配給」を決定したもので、「神宮司庁」と書かれたラベルを剥がして約5キロ入りの袋に小分けした後、職員に10~30キロずつ配ったとされる。
職員らの中には持ち帰った人もいたが、受け取りを拒否したり、福島などに送り直したりした職員もいたという。
神社本庁側は否定しているが、かなり具体的で詳細な内容だから、報道は事実だろう。
タレコミでもあったのか。

これは極端な例だと思うが、多くの人が募金に応じている日本赤十字社と中央共同募金会は、6月17日になってようやく義援金の第2次配分として、約1446億円を被災15都道県に送付した。
これまでに約2800億円の募金が寄せられていたのに、いったい何をしているんだという批判の声が高まっていた。
3ヶ月過ぎてからようやく第2次の送金が行われたのだが、今後は各都道県が被災者への配分割合を決め、市町村を通じて被災者に届ける。
果たして肝心の被災者の手元に渡るのは、いつになるのだろうか。
どうもこうした点が、私たちとしては納得がいきかねるのだ。

私は今回の募金については、日赤にも拠金したが、主に「国境なき医師団」へ寄付を行っている。
先ず急がれるのは被災者への医療活動であり、この団体であれば有効に活用してくれるだろうと思ったからだ。
この程、その「国境なき医師団」から活動報告書が届いた。
中味をみると、大震災の翌日12日には6名の派遣チームが現地入りし、その後海外からの応援を含むメンバーが次々と参加したとある。
最初に南三陸町の20か所の避難所での移動診療を開始し、以後沿岸部を北上しながら気仙沼市、陸前高田市を経て、宮古市で移動診療を行っていること。
震災後の40日間で、2075件の診療、1万セットの医薬品や衛生キットの配布、4000人分の生活物資の配布を行っている。
また患者の通院のために、バス2台を寄贈したことが報告されている。
複数チームで交通が遮断され援助が届かない地域や、小規模な孤立地域での医療活動を行っている様子が、写真と共に紹介されている。
こういうのを見ると、僅かな金額だが寄付をして良かったなと思うのだ。

私たちも拠金や寄付をした以上、それが有効に使われているかどうかを監視する義務があるのだろう。
「国境なき医師団」のレポートを読みながら、そう考えた。

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