フォト
2023年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
無料ブログはココログ

« 松本龍「低能」大臣 | トップページ | 全てが「ヤラセ」 »

2011/07/06

この噺にはこの噺家(ね-は)

ねぎまの殿様

(5)古今亭今輔

猫久

(5)柳家小さん

猫忠(猫の忠信)

(6)三遊亭圓生

猫と金魚

橘家圓蔵

猫の災難

(5)柳家小さん

猫の皿

(5)古今亭志ん生

ねずみ

(3)桂三木助

鼠穴

(6)三遊亭圓生

寝床

古今亭志ん朝

年枝の怪談

柳家三三

野ざらし

(3)春風亭柳好

のっぺらぼう

(6)三升家小勝

のめる(二人癖)

(8)春風亭柳枝

羽織の遊び

古今亭志ん朝

化物使い

(3)桂三木助

羽衣の松

(5)古今亭志ん生

橋場の雪

柳家三三

初天神

桂文朝

初音の鼓

柳家喬太郎

花筏

春風亭昇太

花色木綿

(8)春風亭柳枝

鼻ほしい

(10)金原亭馬生

花見小僧

(4)三遊亭圓遊

花見酒

(6)春風亭柳橋

花見の仇討

(10)金原亭馬生

浜野矩随

(5)三遊亭圓楽

反魂香

(8)三笑亭可楽

反対俥

(10)桂文治

半分垢

(5)古今亭志ん生


定番の顔ぶれが並びましたが、決して手を抜いたわけではありません。これでも一応アタマを使ってるんですよ。

初登場、先ずは「初天神」文朝。10才で前座にという天才少年がそのまま成長。先年おしくも亡くなりましたが、いつも江戸前の品のいい高座を見せてくれました。
「ねぎまの殿様」の五代目今輔、新作の「お婆さん落語」で売れた人でしたが、渋い古典も聴かせてくれました。
「猫と金魚」「反対俥」は、前者が当代の圓蔵、後者が十代目文治と分け合いました。
「花見酒」の六代目亭柳橋、およそ半世紀近くにわたり芸協会長を務めた大看板でしたが、私が知った頃はかなり力が落ちていました。でもこのネタだけは他の追随を許しません。
「年枝の怪談」「橋場の雪」の三三、端正な高座姿とスケールの大きさを感じさせる若手で、将来の「柳」の看板を背負っていける人と期待しています。

「寝床」は文楽ヴァージョンと志ん生ヴァージョンの両方イケテル志ん朝に。
「花色木綿」は先に出ている「出来心」と同一ですが、こちらは八代目柳枝。
「花筏」はその柳枝の十八番ですが、ここでは斬新な演出の昇太を採りました。
「初音の鼓」は永らく四代目円馬の十八番でしたが、どうも感心しないので、ここは喬太郎に。
「鼠穴」の圓生、「野ざらし」の柳好、「反魂香」の可楽は、いずれも鉄板です。

« 松本龍「低能」大臣 | トップページ | 全てが「ヤラセ」 »

落語BEST」カテゴリの記事

コメント

圓蔵が出るとしたら「反対俥」かな、と思いましたら「猫と金魚」でしたか。
「反対俥」の10代目桂文治。大好きでした。
愛嬌たっぷりで、客が拍手をして出迎えると「どうぞおかまいなく」とからかい、高座と客席の距離感を一気に取り払う術を身につけていました。

文治と圓蔵とは実にレベルの高い二者択一ですね。

福様
文治の「反対俥」ですが、前名の伸治時代に十八番にしていました。私もその時代に高座を観て爆笑しました。
最後は亡くなる1年前位だったでしょうか、末広亭のトリでしたが、元気に見えていたんですけど。
私生活まで着物で通した、噺家らしい噺家さんでしたね。

これだけ鉄板が並ぶ中で、三三が二席ですね!
嶋千鳥もそうですが、あまり他の噺家さんがかけないネタを取り上げ、それを自分のものにするのも才能のうちなんでしょうね。
「花見小僧」は、私は(5)小さんです。他は文句のつけようがない。
志ん朝の「羽織の遊び」や柳枝の「花色木綿」、私の携帯音楽プレーヤーの定番の一つです。
志ん朝の「寝床」は、よっぽど良かったんでしょうね。

小言幸兵衛様
志ん朝の「寝床」は、最も脂の乗り切っていた時期の独演会で聴きましたので、その印象が強いんです。文楽、志ん生、馬生の名演もありますが、やはり志ん朝です。
「花見小僧」は圓遊の軽さを買いました。
三三の出番は今回だけになりそうです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: この噺にはこの噺家(ね-は):

« 松本龍「低能」大臣 | トップページ | 全てが「ヤラセ」 »