全てが「ヤラセ」
九州電力玄海原子力発電所の運転再開は最初から決まっていた。
政府としては玄海原発を突破口にして、全国で休止中の原発を再開させる腹だった。
モデルケースだけに失敗は許されない。
又、同じ手でいこう。
中央政府から九電に対して「地元対策はしっかりやっておけよ」と指示が出される。
先ずは地元自治体首長らの頬っぺたを札束で叩きながら、「原発再開に同意しなかったらどうなるか分かってるだろうな」と脅しをかければ、首を縦に振らざるを得ない。
議員たちだって、金と票の誘惑には勝てず、再開賛成にまわる。
なんてたって、九電を敵にまわせば選挙で落とされるからだ。
残るはセレモニーだけ。
海江田経産相が地元の首長に安全を約束する。
コケオドシの住民説明会なるものを開き、サクラで駆り出された「住民」が納得して一丁上がり。
ついでに念の為、賛成意見をメールやファックスで送るよう関係先へ指示した。
全ては筋書通りに運んでいたというわけだ。
「原発賛成メール」だけじゃない、全てが「ヤラセ」だった。
以上は、今回の件に対する私の「お見立て」。
そう大きくは外れていないだろうと思う。
6日夜の会見で、九電の真部利応社長が終始憮然とした表情だったのが印象的だった。
なぜ自分がこんな所で謝罪せねばならないのか、最後まで納得いかなかったんだろう。
昔から同じことをやってきたのに「今回だけなぜ?」、と顔に書いてあった。
しかし、電力会社ってぇのは懲りないねぇ。
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