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2011/07/01

この噺にはこの噺家(ち-て)

ちきり伊勢屋

(6)三遊亭圓生

千早ふる

瀧川鯉昇

茶金(はてなの茶碗)

(10)金原亭馬生

茶の湯

瀧川鯉昇

長者番付

(3)桂三木助

長短

(5)柳家小さん

提灯屋

(5)柳家小さん

町内の若い衆

(5)三遊亭圓楽

ちりとてちん

橘家文左衛門

付き馬

(10)金原亭馬生

突落し

(6)三遊亭圓生

搗屋幸兵衛

(5)古今亭志ん生

佃祭り

古今亭志ん朝

壺算

三遊亭兼好

つる

桃月庵白酒

つるつる

(8)桂文楽

手紙無筆

(5)柳家小さん

出来心

柳家小三冶

鉄拐

立川談志

てれすこ

(6)三遊亭圓生

天狗裁き

(5)古今亭志ん生

天災

(5)柳家小さん

転失気

(3)三遊亭金馬

転宅

(3)三遊亭金馬


無銭飲食や詐欺がテーマのネタが並びます。
先ずは「付き馬」、志ん生父子3人いずれも名演で迷いましたが、好みで馬生を採りました。
より悪質なのは「突落し」で、高座にかけるのを嫌がる人もいるそうですが、ここは圓生。
「壺算」の瀬戸物屋の主が、明らかに詐欺に引っ掛かっていると分かりながら、相手に反論できないもどかしさを表現した兼好に。日常生活でもしばしばこうした事は起き、インチキ宗教に騙されて高価な「壷」を買わされるなんてぇ事件は後を絶ちません。

「茶金(はてなの茶碗)」では骨董屋の主・茶金さんの品と風格が大事で、これは西の米朝、東の馬生です。
先代小さんと三木助、芸風が随分と違うような印象を受けますが、実はとても仲が良くてネタの交換をしています。「長者番付」の三木助と「長短」の小さんはその一例で、だから二人をそっくり入れ替えても成り立ちます。

初登場の瀧川鯉昇、ネタも勿論のこと、今日は何秒間黙っているか、マクラの貧乏噺はどれで来るのかといった楽しみもあります。気怠そうにマクラを振りながら、ネタに入ると熱演になる、喜多八との共通点ですね。何しろ他人の独演会でゲストに招かれ、40分かけて「船徳」を演っちゃう人ですから。

今回で全体の約3分の2が終りました。
残りはボチボチと。

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コメント

最初、『長者番付』と『長短』を見て、「あれ、逆でしょ。ほめ・くさんでも間違うことあるんだな」と、勝手に思ってました^^
しかし、解説を読んで納得です。
鯉昇の満を持しての登場に拍手です。この二つのネタには異論なし!
私は『ちりとてちん』も鯉昇だと思っています。その場合、『茶の湯』を、やや荒削りながら一之輔に譲ってもいいかな、と思います。
ここまで現役が並んだのなら、『転宅』を喬太郎、という案はいかがでしょうか。

小言幸兵衛様
「転宅」は現役では喬太郎、白酒といった辺りかと思われますが、海千山千の婀娜な年増という二号の造形からいえば、やはり三代目金馬がベストです。
「ちん」は喬太郎、鯉昇、扇遊など其々良さがありますが、ここは十八番にしている力技の文左衛門にしました。
「茶の湯」の一之輔はまだまだです。

「天災」ザ落語というべき噺。
私的には江戸前の男こと先代柳朝と談志一門、特に龍志かと思っていましたが、五代目小さんなんですね。あの師のレパートリーの広さには今更ながら驚くばかりです。

福様
「天災」は5代目小さんの十八番の一つで、その流れが弟子の小三冶、談志らへとなっています。
もう一人は彦六で、弟子の先代柳朝や孫弟子の一朝へと伝わっています。
とにかく小さんは凄い存在で、正に「天才」。

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