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2011/07/04

この噺にはこの噺家(と-ぬ)

道灌

(3)三遊亭金馬

胴斬り

三遊亭歌武蔵

道具屋

(5)柳家小さん

唐茄子屋政談

(3)三遊亭金馬

動物園

時そば

春風亭昇太

徳ちゃん

桃月庵白酒

富久

古今亭志ん朝

豊竹屋

(6)三遊亭圓生

中村仲蔵

(6)三遊亭圓生

長屋の花見

柳亭市馬

夏泥

(3)三遊亭金馬

夏の医者

(6)三遊亭圓生

なめる

(6)三遊亭圓生

二階ぞめき

(5)古今亭志ん生

錦の袈裟

(6)三遊亭圓生

二十四孝

(3)春風亭柳好

二番煎じ

(8)三笑亭可楽

にらみ返し

(8)三笑亭可楽

人形買い

(6)三遊亭圓生

抜け雀

柳家さん喬


今回はマトモに選ぶと全てが昭和の名人上手で占められので、出来るだけ現役の人からと思ったのですが、それでも5人にとどまってしまいました。
柳から2人、三遊・古今亭・春風亭から各1人と、なんだか派閥均衡人事みたいな。

「富久」は文楽や志ん生ももちろん結構ですが、亡くなる数年前の独演会で聴いた志ん朝の高座が圧巻で、当日もう一席の「寝床」と共に私にとって生涯の宝ともいうべき口演です。

「中村仲蔵」のように名演の多いネタが一番困ります。彦六の正蔵のも良いのですが、ここは定評のある圓生に。
「唐茄子屋政談」も同じく圓生を始め多くの人が手掛けていますが、徳三郎と本所の叔父さんとの会話に江戸っ子の心意気がにじみ出ている三代目金馬を選びました。「夏泥」も金馬に限ります。この人は本当に上手い。
「二十四孝」はその金馬もいいんですが、よりリズミカルな三代目柳好に。これが圓生だと時間が2倍近く掛かってサッパリ面白くない。「なめる」や「豊竹屋」になると圓生のオンリー・ワン。得手不得手っていうのがあるんですね。
「二番煎じ」では、真冬の火の番の寒さと、番小屋での密かな宴会。この描写は八代目可楽の語りにかないません。「にらみ返し」では、今度は可楽の“目”がモノを言います。

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コメント

うわ~、まさに落語の粋と呼ぶべき噺の集まりですね。
「動物園」小さんの総領弟子だった小せんが得意でした。
「時そば」喬太郎もよくかけますが、昇太のはやはりシュールとかドタバタが入りこんでいましょうか?
「長屋の花見」落語の代名詞のように有名ですけど、平板に流れやすい難しい噺です。演者の人柄が客に受容されていなければウケない噺です。その意味でも市馬というのはうなづけます。

「中村仲蔵」は、たしかに難しいですが、私の好みでは彦六です。
「道灌」を現役で選ぶなら喬太郎、あるいは文左衛門あたりでしょうか。
「時そば」の昇太は、設定が上方版で私も好きですが、やはりこの噺は鯉昇で譲れません^^
おっしゃる通りで、(3)金馬は本当に上手いと思います。
実は、先週末の友人との旅行での宴会、「居酒屋」をやり結構、好評でした!

福様
「動物園」は上方には傑作があるんですが、どうも東京は今一つです。
「時そば」は本来は三代目三木助ですが、どうやら音源が残されていないようです。六代目柳橋の高座も観ていますが、それ程とも思わなかった。先代・小さんなら無難でしょうが、ここは変化球で昇太に。
「花見」はオーソドックスな所で市馬へ、というわけです。

小言幸兵衛様
「居酒屋」、ぜひ拝聴したいですね。小僧さんが難しいでしょう。
「中村仲蔵」はやはり彦六でしょうか。芝居噺ということで、現役からは選び難いですね。
「時そば」の鯉昇は未聴なので、判断がつきません。お薦めは三代目三木助なんですけどねぇ。
「道灌」は志ん生や小さんの音源が残されていますが、いずれも不出来で、やはり金馬に落ち着きました。

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