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2011/10/18

「ぶら下がり」は必要ない

【野田佳彦首相は17日、内閣記者会のインタビューで、歴代首相が続けてきた記者団による「ぶら下がり取材」について「基本的にお受けしない」と拒否することを明言した。首相自らによる説明責任や情報発信よりも、失言を避ける「安全運転」を優先した。民主党の掲げる予算編成過程などの透明化とはほど遠い後ろ向きの対応だ。】
以上は昨日の"msn産経ニュース"の記事からの引用だ。

「ぶら下がり」の本来の意味は、取材対象者が歩いて移動する際に大勢の記者がすぐ横に付いて歩きながら質疑応答するというもので、これはこれで意味があった。
しかし今では「記者が取材対象者を取り囲んで行う取材形式のこと」を指していて、小泉首相以来毎度おなじみになった1日2回の「ワンフレーズ立ち話」を意味するようになった。
せいぜい1-2分の立ち話で重要課題に対する説明責任を負えるはずもなく、総理と官邸記者との政治ショーの意味合いでしかなかった。
政府からの広報でいえば、1日2回に定例化されている官房長官の記者会見があり、通常はそれで十分だ。
必要なときは首相に記者会見を開くよう求め、十分時間をとって疑問をただせばよい。
あとは報道各社の取材力が試されるわけで、それこそ政治部記者の腕の見せどころである。
処が日本の記者たちは、専ら記者クラブに詰めていて、官製の情報を右から左へタレ流すだけの役割に終始している感がある。郵便ポストじゃあるまいし、口を空けて情報を待っているだけなら記者なんてものは不要である。
記者たちが雁首をそろえて首相の一言を拝聴することを取材だと考えているから、「ぶら下がり」拒否などと大騒ぎするのだ。

その同じ日の"msn産経ニュース"にこんな記事がのっていた。
【野田佳彦首相は17日にTBSラジオなどで放送された政府広報番組で、1日から始まった公邸生活について「戸惑う。今までずっと(議員宿舎の)狭い部屋に住んでいたので、いつもそばにいた家内を見つけるのが大変だ」と述べ、仁実夫人との“距離”が広がったと苦笑した。また「家内を一生懸命なだめながら『家庭内連立』に努めている」と冗談交じりに語った。
公邸での普段着については、「ジャージーとかしかない。格好良い私服もブランドものも持っていない」と答えた。】
政府広報を引用しただけの、こんなヨイショ記事を掲載する意味がどこにあるのだろう。
愚にもつかぬ記事を書いておいて、「首相自らによる説明責任や情報発信・・・」を求めるなんざぁ聞いてあきれる。

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