今年の阪神、やるじゃん!
4月11日、阪神は広島に連勝しついに単独首位に立った。
藤川が通算200セーブという大記録で花を添えた。
シーズン開幕前のあるスポーツ紙のインタビューで、巨人軍の原監督がペナントレースのライバルチームについて、一番に昨年の覇者・中日、次にヤクルト、そして広島の3球団をあげていた。そこには阪神タイガースの名はなかった。
解説者らの下馬評でも阪神は4位という予想が多く、CSに進出できれば上々という評価だったように思う。
シーズンオフにこれといった補強をせず、レギュラーを脅かす若手の出現もないという状況では、期待されなかったのも止むをえまい。
しかし和田新監督による「1点を取りにいく野球、1点を守る野球」という方針がチームに浸透しつつあり、それが戦績に反映しているように見える。
真弓前監督時代には一度も出来なかったスクイズを、今シーズン既に2回成功させているのはその表れだ。小技を見せることにより攻撃の幅が広まったのだ。
チーム打率.219、防御率2.47(以上、4月11日現在)ともに飛びぬけた数字ではないのに首位に立っているのは、そうした理由からだろう。
ただこれから先は必ずしも楽観できない。
一番の不安はなんといっても正捕手の不在だ。
城島が膝の故障でキャッチャーの守備につけず一塁の控えにまわり、昨年本塁を死守した藤井が死球による頬の骨折で長期離脱が避けられない雲行きだ。
しばらくは小宮山や岡崎が代役をつとめることになるが、経験が物言うポジションだけに不安がつきまとう。
中堅には柴田や大和といった若手が出てきたが、それ以外今のところ活きのいい若手が見当たらない。
ベテランの多いレギュラー陣、長丁場のペナントレースを考えれば控えの層の薄さが気になるところだ。
投手陣は巨人や中日とも十分に伍していけるので、後は中谷、伊藤隼、野原将ら素質のある若手野手がいつ上にあがってくるのかがポイントを握っている。
今年の秋には是非優勝して、阪神を無視した巨人の原監督のハナをあかしてくれ。
いちファンとして、心からそう願っている。
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