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2012/05/10

野球は静かに観戦したい

子どもの頃からだから阪神タイガースファン歴は半世紀を遥かに超える。その当時、とりわけ東京では、プロ野球=巨人という状況だった。元来がヘソ曲りのためアンチ巨人がそのまま阪神となった具合。
サラリーマン現役時代には阪神が優勝すると、社内のファンをつのり優勝祝賀会もやった。
今もタイガースの成績に一喜一憂し(一憂の方が多いが)、TVのナイター中継では負けると機嫌が悪くなるからと、妻が良い顔をしない。
それでもここ10年以上は球場に足を運んでいない。
理由は、あの過剰な応援だ。

野球というのは、音を楽しむスポーツだと思う。
試合前に球場に行けば先ず、選手のキャッチボールのポンポンという音から始まる。
シートノックではノッカーのボールを打つ音、守備の選手がグローブ又はミットでボールを取る音。アマチュアとプロとの決定的な違いは守備にある。彼らの華麗なプレーを堪能できるのは守備練習だ。
そしてフリーバッティングでのボールがバットに当たる音、これが何とも言えない。耳を澄ませば一打一打音が違う。
ピッチャーの投球練習が始まれば、今度はキャッチャーミットのパシっと、あるいはドスンと音が響く。
球音は野球の魅力に欠かせない。

肝心の試合が始まると、あの応援の大音量に球音がかすれてしまうのだ。
チャンスあるいはピンチの時にこそ、その球音に耳を傾けたいのだがそれが許されない。
東京でタイガースの試合をみる時はいつもビジター側になるのだが、どこにいても応援団のリーダーが前方に現れ、応援を促す。
それが煩くて一時期はわざわざホームチーム側で観戦したこともある。ところがそっちはそっちで応援団が現れる。
ファンだから応援は当然だが、その方法は個々に任せて欲しい。
なにか同一行動を取るよう強制されているようで、実に嫌な気分になる。
特に嫌なのは、相手チームのエラーなどのミスに拍手することだ。プロなんだから凡ミスにはブーイングだろう。その代り、ファインプレーに対しては敵味方関係なく拍手を送るのがマナーだと思う。
私たちはプレーをみに行ってるのであって、応援をみに行ってるわけではない。そこを勘違いしないで貰いたいのだ。
試合後のインタビューなどで、選手が「皆さんの応援のお蔭で打てました」などと言うのを聞くことがある。リップサービスだとは思うが、応援が無ければ打てないとしたら、それはプロ失格だ。

その一球一球、一打一打に耳を澄ませたい。
そうした静かな環境で野球を楽しみたいファンには居場所がないのだろうか。

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コメント

同感です。
大リーグはそんなことがないといいますね。
静かに興奮する、そういうことが分からない人が多すぎる。

佐平次様
以前、相手チームのファインプレーに拍手したら、周囲からジロッと睨まれたことがあります。何という狭量。こういう人たちはスポーツを観戦する資格は無いと思います。

私は西鉄ライオンズのファンでした。
当時は、平和台球場の応援はにぎやかではありましたが、ピッチャーが投げ、バッターがスイングはむりとしても、打球の音ははっきりと内野スタンドまでは聞こえたものです。
また、スタンドからの野次もはっきり選手まで聞こえていたはずです。
バットの芯にあたったときはほんとうにいい音がします。
いまだに耳に残っているような気もいたします。
ヤフードームでそれを望むのは無理です

堀田様
「球音」という言葉があるように、野球観戦の楽しみは投手が投げ込む球を受けるミットの音であり、ボールがバットに当たる音です。
その音が聞こえない野球では意味がありません。そういうファンも少なくないと思うのですが。

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