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2012/09/08

土曜の早朝寄席 VOL.3(2012/9/8)

9月8日、ミュージックテイト西新宿店内で開かれた「土曜の早朝寄席VOL.3」へ。
会場は演芸関係のCDショップのようで、閉店時間を利用して落語会を行っている模様。入りは20名弱か。
この日は午前10時開演で、二ツ目の林家たけ平、古今亭駒次、三遊亭歌太郎の3名が出演。
二つ目は人数が多い割には、普段の寄席ではひとつの芝居に出られるのは一人か二人で見るチャンスが少ない。
落語協会の真打昇進はいよいよ下剋上時代に突入したかのようであり、今日の顔ぶれで言えば、たけ平あたりは十分射程距離に入る勘定になる。
アタシも小三冶会長の向こうを張って(張れないか)有望な二ツ目を発掘すべく参戦、って云うこたぁ大仰だね。
要は土曜の午前中がヒマだったから出かけたというところ。

<  番組  >
林家たけ平「相撲風景」
古今亭駒次「ガールトーク」
三遊亭歌太郎「転宅」
~仲入り~
古今亭駒次「公園のひかり号」

たけ平「相撲風景」、この日のお目当て。
元々は上方の古典だが、東京では先代金馬が得意としていた。ベストは談志。
古典落語というより演者の大相撲に対する思い入れや薀蓄を語るスタイルで演じられる。大相撲は決して純粋なスポーツなんかじゃなくて見世物としての要素の強い競技だ。八百長があるなんてファンは知っていたし承知で見ていた。だから「八百長がある」なんて言うだけ野暮ってぇもんなのだ。
まあその辺りの話題から、かつての個性的な力士のエピソードを散りばめて、本題は小便が我慢できず徳利にしてしまう部分のみ。
面白かった。
正蔵の弟子らしいが客のイジリ方や掴み方は”しん平”に似ている。
本当はフツーの古典を聴きたかったが、午前10時のサラじゃ「芝浜」も無いしね。
真打候補の一人となるのは間違いない。

駒次「ガールトーク」は新作。
ファミレスに集まった奥さんたちが、先に帰った人の悪口を順番に言うという他愛もない噺。名称は「ガールズトーク」だと思うんだけど。
近ごろやたらに”ガール〇〇”だの”女子会”だのという言葉が使われるけど、あれってホントは10代の女性を指すんじゃなかったっけ。それとも平均年齢が上がってきたので、今では40代位でも”ガール”や”女子”になったんだろうか。
作品としてはもう一捻り欲しい気がする。

歌太郎「転宅」、決して悪い出来とは思えないのだが、いかんせん面白くない。全体に硬い。
未だ顔が噺家のそれになっていないのがひとつ。落語家は顔が大事だ。客は落語家の顔を見ながら聴くわけだから顔は重要な商品だ。
そりゃ親に言ってくれっていう人がいるかも知れないが、それは違う。芸人の顔は自分で作るものだ。芸人だから醜男では困る。さりとて二枚目でも芸の邪魔になる。そこが難しい。
例えば初代三平、いい男過ぎてそれを隠すためにあの独特の髪型をあみだした。先代痴楽は顔の筋肉を動かして「破壊された顔」をこしらえた。
喋りはしっかりとしているので、先ず表情の作り方を研究して欲しい。

トリで駒次「公園のひかり号」、こちらは前の作品に比べ完成度は高い。
この人は鉄道ファンらしく、その点が作品に活かされている。
クライマックスシーンでセリフの間違いという大きなミスはあったが、語りは決して悪くない。
ただ2席演るんだったら、どちらかは古典を選んで欲しかった。

家に戻ってシャワーを浴びてビールを飲んでから昼寝、こういう落語会もいいね。

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寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

落語会をマクラに、いや肴に一杯飲んで昼寝、最高ですね。

佐平次様
ほろ酔い気分で記事を書いたので、文脈が少し怪しいとこが欠点ですが。

こういう落語会があったんですか。
昨日、私は座間で上方の若手の会を楽しみました。
駒次、古典を聴いたことがないのですが、どんな持ちネタがあるのでしょうか。
たけ平は未見なので、そのうち聴いてみたいです。
歌太郎は聴いたことがありますが、印象は悪くないです。

きびしい真打昇進競争、さて来年昇進があるのか、あるなら誰か、興味深いですね。

小言幸兵衛様
たけ平は貴ブログのコメントでも名前があがっていましたが、センスがいいです。
駒次は新作と古典の二足の草鞋のようですが、何といっても志ん生の孫弟子。もっと古典を磨いて欲しいですし、さすれば新作の出来ももっと良くなるでしょう。
歌太郎は未だ噺家になり切っていないという印象でした。

たけ平には明るいキャラと口調の良さがあります。抜擢という範疇に入る候補者でしょうね。
歌太郎は昨年のNHK新人演芸大賞で入賞、TV放送では「権助提灯」を演ったのですが、甘いマスクの印象とは違って、渋い芸風のような気がしました。

福様
たけ平は他の落語会では大ネタも掛けているようですし、候補の一人でしょう。
二ツ目で「相撲風景」はいい度胸してます。
歌太郎はもう少し若さが欲しいと思いました。喋りはしっかりしています。

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