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2012/10/16

森口尚史だけが悪いのか

いま世間は森口尚史という派手な悪役の登場に沸いている。しかし一連の報道を見る限りにでは、果たして森口だけが悪いのだろうか。
現役時代にこんなことがあった。
某電力会社の研究員から呼び出され、「〇〇さん、何かいいテーマないかな」という相談なのだ。訊いてみるとその研究者の年間研究費(ビックリするような金額)が決まったのだが、その使い道に困っているとのことだった。
良いテーマを提案してくれたら共同研究ということで研究費を出すという、企業側からすればオイシイ話。
成果が上がれば彼の名前で論文が出せ実績として残る。双方がハッピー。
彼としては研究費を余らせると来年の予算が削られるから、なんとしても消化したいのだと。

文科省の研究費予算を握っている役人も、同じような悩みを抱えているんだろうと推測する。一方で研究費を必要としている人たちがいる。
役人と研究者の仲立ちをして研究費を引っ張ってくる社交術に長け、マスコミの記者連中を籠絡できるような弁術を持った人物がいたら、これは双方にとって便利に違いない。
国も予算が消化できるし、研究者は必要な費用を獲得できる。そして成果をマスメディアを上手に使って発表すれば業績が評価され、次年度以降の研究費獲得も確実になる。
いわゆるフィクサー。
多少の怪しさには目をつぶり、お互いの幸せを分かち合ってきたのではないか。
バレちゃあ仕方がない、ここは皆んなで森口尚史一人を悪者にしてしまおう。

報道によれば森口尚史が関与したプロジェクトに使われた予算は4年間で約1億6400万円とか。
一方、東大病院から森口に支払われた分担研究者としての基本給は月額45万円程度だった。実態はフィクサーとしての彼への謝礼だったのではと、これは下衆の勘繰りかな。
バレる前の記者会見の映像をみる限りでは、明らかに詐欺師タイプ丸出しだった。
だいたい大言壮語するような人物にロクな奴はいない。科学者も政治家(東京と大阪にもいる)もだ。
このハッタリを見抜けずに一面トップで記事にした新聞は間抜けとしかいい様がない。
メディアは森口尚史を叩く前に、自らの不明を恥じねばならぬ。

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コメント

嘘つく人はたくさんいます。わたしもその一人。だまされてた人はどんな人なんでしょう。きっと人は嘘をつくもんだってことしらなかったんでしょうね。

ふわふわ様
ウソをついたことがないという人は稀でしょう。時にはウソが人間関係の潤滑剤になりますから。
でも今回のウソはシャレになりません。
経歴詐称など相手組織に問い合わせれば簡単に確認できたはずですが、それすらやらずに報道したメディアもあります。
基本のキを忘れていますね。

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