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2012/11/05

小辰二ツ目昇進「鈴本11月上席・昼」(2012/11/4)

11月4日、鈴本演芸場11月上席・昼の部へ。
辰じん改メ小辰の二ツ目昇進というお目出度い席だ。
日曜の昼席にしては入りが寂しいのは顔づけがやや地味なせいか。

前座・柳家おじさん「牛ほめ」
<  番組  >
古今亭ちよりん「本膳」
松旭斎美智・美登「奇術」
辰じん改メ入船亭小辰「悋気の独楽」
蝶花楼馬楽「子ほめ」
すず風にゃん子・金魚「漫才」
橘家文左衛門「道灌」
宝井琴調「大岡裁きノ内『匙加減』」
翁家勝丸「太神楽曲芸」
春風亭一之輔「蝦蟇の油」
~お仲入り~
昭和のいる・のいる「漫才」
柳家さん生「岸流島」
五明楼玉の輔「財前五郎」
柳家小菊「粋曲」
柳家一九「厩火事」

前座のおじさん「牛ほめ」、この日は立ち往生はしなかったが、早口過ぎる。もっとユックリ喋った方がいい。
ちよりん「本膳」、女流”三平(当代の)”。
美智・美登「奇術」の客のあしらい方が巧みなのは年の功か。

小辰「悋気の独楽」は、祝!二ツ目昇進の高座。
”栴檀は双葉より芳し”で上手い奴は前座の頃から上手い。将来を嘱望される若手の一人。
小さなミスはあったが落ち着いた語り、旦那、お上さん、小僧、二号の演じ分けもきちんとなされていて期待通りの出来。扇辰はいい弟子を持った。

馬楽「子ほめ」、前座噺も真打が演るとこんなに面白い。インド人のクスグリが効く。
にゃん子・金魚「漫才」、相も変わらず。
文左衛門「道灌」 、強面の八五郎の”女形”願望。
琴調「大岡裁きノ内『匙加減』」はダイジェスト版。ソフトな読みの講釈師。
勝丸「太神楽曲芸」、数少ないピンの太神楽曲芸師。座ったまま演るってぇのは難しそうに見える。

一之輔「蝦蟇の油」。
今春、真打になったばかりだと言うのに最早「看板」の一人。堂々とした高座には貫録さえ感じる。
ここで中トリの後は浅草でトリ。野球でいえばルーキ―がいきなり先発ローテーションに入ったようなもの。
ガマの口上も滑らかだし、その後の酔いっぷりも良い。
”これを称して四六の蝦蟇、前足が3本で後ろ足が8本。”
”えーおい、8本かよ”
”What's happen(8本)? It's a joke.”
だと。
やはり逸材。

のいる・のいる「漫才」、もうイッパイイッパイかな。
さん生「岸流島」は志ん生の演出そのままに。このネタ、珍しく志ん生の映像が残されている。
玉の輔「財前五郎」、相変わらずだな。
小菊「粋曲」、”この膝はあなたに貸す膝 あなたの膝は 私が泣く時借りる膝”なんて、一度でいいから言われてみたい。

トリの一九「厩火事」は初見。
噺家を陰陽二つのタイプに分ければ、一九は陰。体格のせいもあるだろうが最前列だと威圧感がある。
語りはしっかりしているけど、主人公のお崎さんには年増の色気と可愛さが求められるが、どちらも不足しているように思えた。
一九を「未完の大器」と称した人がいたが、いつ花開くんだろう。「大器晩成」かな。

アタシですか? もちろん「モロコシ」ですよ。

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コメント

二つ目昇進で多くの人から注目・祝福されて小辰はしあわせモノですね。
幸運を糧に伸びよ、若者。

佐平次様
真面目な好青年に見えるとこが得しているかも知れません。
チャンスがあれば一蔵の昇進高座も見たいんですが。

おっしゃる通り、小辰は楽しみですね。発表された落語協会の真打昇進予定者は実績を重ねてきた顔ぶれでした。一之輔や文菊のように抜擢されて昇進するのは誰なのか?そのあたりに興味がそそられます。

福様
落協の真打昇進は予想通り年功序列に戻しました。今後も「年功+時々抜擢」というルールで進むのでしょう。
2014年秋以降に抜擢となると、私の拙い観測によれば、たけ平、朝也あたりが思い付くのですが、はて?

小辰、二ツ目の舞台(?)も順調に始まったようで何よりです。
たけ平、朝也も、もっと聴きたいと思います。
落語協会の真打昇進は、ほめ・くさんのご指摘の通りに進むと思います。
小辰が抜擢されるのは、さて何年先なのか・・・・・・。

小言幸兵衛様
小辰はもう二ツ目中堅ぐらいの実力でした。
これからは一蔵とせって、更に飛躍して欲しいと思います。

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