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2012/11/08

橋下市長の二枚舌

「二枚舌」前と食い違うことを平気で言うこと。うそを言うこと。 「―を使う」

月刊誌「図書」2012年11月号に、吉田蓑助(人形浄瑠璃文楽の人形遣い、人間国宝)さんの「顔」というタイトルの記事が載っている。その冒頭部分は次の通りだ。
【引用開始】
「大阪市長の橋下徹でございます」。その人は、拍子抜けするほど従順な様子で楽屋に入ってきた。文楽への補助金問題が、新聞等で取沙汰されるようになって久しい。そんな折もおり、橋下氏が突然『曽根崎心中』を見に来られ、「感動しました!」と賛辞を呈され、お初の人形と握手をして楽屋を後にされた。だがその直後の記者会見の、「人形劇なのに(人形遣いの)顔が見えると、(作品の世界の)中に入っていけない」との発言が、翌日の新聞各紙をにぎわせた。
【引用終り】
橋下市長にかかわる記事はここまでで、この後は、文楽では人形と人形を遣う三人全部のシルエットで一つの役が成り立っている。そこが他の人形遣いと異なるといった記述が続く。

さて、橋下徹氏は一方で、文楽は人形遣いの顔が見えるので作品世界に入っていけないと否定的な意見を述べながら、その一方で感動しましたと語っている。関係者は戸惑ったに違いない。
これはどっちかがウソなのだ。
因みに「彼は二枚舌を使った」を和英辞典で引いてみると次のようになっている。
He said one thing to one person and something different to another person.
二枚舌を平気で使う人間というのは世間にはいる。
ただ私はこういう人を信用しないことにしている。
ましてや政治家であり、もしかすれば日本のリーダーになるかも知れない人物だとしたら、余計だ。

和英辞典の引用ついでにもう一つ。
「彼の二枚舌にだまされるな」
Watch out. He is double-tongued.

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コメント

橋の下の朝令暮改、カメレオンっぷりは一流です。大飯原発、竹島発言、企業献金など…。橋の下の維新の最大の功績は日本中の汚いカス達を集めてくれた事にあります。まるでゴキブリホイホイのように売国奴が自ら集まってくれるため、これほどわかりやすい状況は過去にもないのではないでしょうか。竹中平蔵、堺屋太一、大前研一をはじめ統一教会がからんでない人材を探すほうが難しい。松井府知事は親父の代から笹川良一の競艇利権の恩恵を賜った芳ばしい人材です。笹川といえば児玉誉士夫、岸信介とともに勝共連合を立ち上げ50~60年代に日本に統一教会を招き入れた本人です。統一教会もある時期から反共を偽装しました。文鮮明は金日成と義兄弟の契りをかわしていました。勝共連合ー日本財団ー北朝鮮ー教科書を作る会ー拉致被害者を救う会ー統一教会。似非右翼のルーツはここにあります。岸の孫の下痢三総裁が合同結婚式に祝電を贈るのはごく自然で、その下痢三総裁を似非右翼やネトウヨがマンセーするのは当然です。スレッド違いになりましたが、HOME-9さんがブログにてこのような問題提起して下さる事に感謝いたします。

審神者様
石原や橋下の目指す国家像は、究極的には思想・言論の自由を制限し、国民総監視の密告社会にする。有体に言えば日本の北朝鮮化です。
石原はまともな日本にするには軍事政権しかないと発言しています。
私にはどうしてこういう連中が持て囃されるか全く理解できません。

私も理解不能です。維新、石原新党、みんなの党なんぞは自民党清和会の別動隊なので第三極という表現は不適切だと思います。ただこれらを持て囃すのは、似非右翼とB層と煽るメディアのみです。私の周りには見あたりませんがどうなんでしょう。表のメディアが垂れ流す世論調査では持て囃されてますが、ネットの世論調査では全く逆の結果になっているので普通の方達は気付いていると思いたいです。小泉の時のようにB層にしか狙いを付けてないと思います。既にご承知かもしれませんが、B層の定義をWikipediaより添付します。
2005年、小泉内閣の進める郵政民営化政策に関する宣伝企画の立案を内閣府から受注した広告会社「スリード」が、小泉政権の主な支持基盤として想定した概念である。

スリード社の企画書では国民を「構造改革に肯定的か否か」を横軸、「IQ軸(EQ、ITQを含む独自の概念とされる)」を縦軸として分類し、「IQ」が比較的低くかつ構造改革に中立ないし肯定的な層を「B層」とした。B層には、「主婦と子供を中心した層、シルバー層」を含み、「具体的なことはわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層、内閣閣僚を支持する層」を指すとされる[1]。

審神者様
あまり物事を深く考えず「風」に流されやすい層ということでしょうか。メディアの影響も受けやすい層でもあります。
そういう層がキャスティングボートを握り国の未来を決定するとしたら、怖ろしいことです。

橋下君は「ウソつきは政治家と弁護士の始まりなの」と、タレント弁護士時代の著書で抜かしていらっしゃるそうです。
まあ、僕も面白くなかった舞台を観た時関係者には当たり障りのないことを言って、後で正直な感想を書いたことはありますが・・・。
しかし同じことを権力者が、自分が理解出来ない分野に対して行った場合、絶対的な暴力になるのでしょうね。

快楽亭ブラック師匠が、文楽の若手がこの時の悔しさについて訴えて来たことを、ブログに書かれていますが・・・。
このことが蓑助さんについての記事に書かれたということは、人形トップの蓑助さんの怒りは絶大なもので、不自由な言葉で伝えられた結果なのでしょうね。

明彦様
蓑助さんが抑制的に書かれているのが、却って怒りの大きさを表していると思います。
評価は人それぞれですが、橋下市長はあれだけ批判しておきながら何故わざわざ楽屋を訪ね、「感動した」などと言う必要があったのでしょう。
この辺りの人間性を疑ってしまいます。

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