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2012/12/25

#343「にっかん飛切落語会」(2012/12/24)

12月24日、イイノホールで行われた”第343夜「にっかん飛切落語会」年忘れクリスマスイブスペシャル”へ。今年最後の落語会。
この日は珍しく連れがいて、というよりは連れの要望でチケットを取ったという按配。

<  番組  >
前座・林家木りん「金明竹」
三遊亭小遊三「引越しの夢」
~仲入り~
柳家喬太郎「時そば」
桂文珍「星野屋」

木りん「金明竹」、元大関・清国の息子だと自己紹介してたが、だから何だ、甘ったれるな!それより芸を磨け、と言いたい。
こういうのは師匠がちゃんと注意しなくちゃいけない。
小遊三「引越しの夢」
定番の箱根駅伝から始まり「山梨は関東か」というマクラ、毎度ながら完成度が高く、これで1席分と思えば良い。2席目として古典、こちらも十八番。
「夜這い」がテーマだが、この言葉も死語になりつつある。
今ならさしずめ住居不法侵入並びに暴行未遂罪で懲役3年を求刑するも被告は任意を主張なんてことになるわけで、昔は性について大らかだったんですね。

喬太郎「時そば」
二つ目の頃のイブの日にパーティの余興をやらされた苦い思い出から定番の「コロッケそば」のマクラ。ここまででおよそ3分の2.余った時間でネタに。一応「そば」つながりにはなっていたけど。
ソバの食い分けで笑わせるのは邪道かもしれないが、とにかく喬太郎目当ての客席は大受け。
文珍「星野屋」
前にも何度か聴いたが、マクラで6代目文枝襲名を批判していた。自分の方が相応しいと思ってるのだろう。確かに公平にみて、どちらかを採るとすれば文珍が妥当だ。7代目を狙うと言ってた、頑張ってネ。
この日のネタ、文珍は好きなんだろう、良く掛ける。私見だが文珍の弱点は「女」の造形が上手くないことだ。色気が出ない。だから女が主役のネタは総じて出来が良くない。
聴いたことはないが、この人には「立ちきれ線香」はムリがあるだろう。
それとこのネタ、東京の演出では旦那が先に川へ飛び込み続いてお花が迷っていると、
そこに川に浮かぶ屋根舟から一中節の「小春」が聞こえてくる。
♪ さりとは狭いご料簡、死んで花実が咲くかいなァ
「死んで花実が…咲かないわよね。帰ろう。旦那、御免なさい!」
と、心中を思いとどまるという方が情緒があって良い。

連れは大喜びだったから、ま、いいか。
面白さも 中くらいなり 暮の寄席。

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コメント

ほめ・くさんとしては「中くらい」だったようですが、お連れが楽しかったのなら、結構な今年の締めだったのではないでしょうか!
ほめ・くさんの今年の振り返りが、楽しみです。
ちなみに、私は、あと一回残っています。

人気者が顔を揃えましたね。
そういえば、私は小遊三の落語を生で聴いたことがありません。滑稽話の名手で、あの喬太郎がげらげら笑った、と話しているので興味がそそられます。落協メインで聴いているためで、芸協も聴かなくちゃと思いました。例の改革で、円楽党や立川流と寄席で共演することもあるんでしょうし。

小言幸兵衛
今年は充実した高座が多かったので、選定に悩むと思います。
そちらの締めも楽しみです。

福様
小遊三は滑稽噺の名手といえます。
ただ過去の会でも今回同様、「山梨は関東」マクラと「引っ越しの夢」のネタの組み合わせが多いんです。
又か、という感じになってしまいます。

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