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2012/12/04

阪神ファンの憂鬱

今シーズンまさかの5位に沈んだ阪神タイガース、秋には中村元監督をGMに迎えフロントを中心に立て直しをはかるという異例の措置をとった。
ドラフトでは超高校級とされる藤浪投手を引き当て、ツインズから西岡内野手を、レイズからコンラッド内野手を獲得、さらにはヤンキースの福留外野手も入団する可能性が出て来たなど、着々と補強に成功しているかに見える。
しかしこれらの補強は本当に的を得ているといえるだろうか、甚だ疑問なのだ。

いま阪神にとって最も必要な補強ポイントは二つあると思う。
一つはクローザー・藤川投手の抜けた穴をどう埋めるかだ。
永年にわたり阪神のストッパーとして活躍してきた藤川、今季海外FAによりカブスへの移籍が内定した。
現在の投手陣を見渡しても、球児の代役が務まる人材は見当たらない。
そこでヤンキースの五十嵐投手の獲得を目指していたが、ソフトバンクに入団が決まってしまった。
今のままでは来春のキャンプ中に適性を見定め、新しいクローザーを育てるしかない。
球児のMLBへの流出は以前から予定されていたことであり、打つ手が遅れた感は否めない。

もう一つは打撃、特にホームランを打てる大砲の獲得だ。
阪神の今季のチーム得点411、打点392、本塁打58はいずれもリーグ最少だ。やはり点が取れなかった原因はホームランが少なかったからだ。そのうえ個人別最多の12本塁打を放ったブラゼルを解雇してしまい、本塁打を増やすのは難しくなっている。
新たに獲得した西岡もコンラッドもアベレージヒッターで、こちらも期待できない。
せっかく打者を補強するなら、一人はホームランを打てるバッターに狙いを定めるべきだったのではないか。

いずれにしろ補強ポイントがずれていて、どうも中村GMの役割が不十分のような気がする。

それでは若手を鍛え、現有勢力の底上げに注力するのかというと、これまた中途半端だ。
例えばキャッチャーだが、永年正捕手を務めてきた矢野が衰えると城島を取り、怪我をすると昨季は楽天から藤井、その藤井が故障すると今季は日ハムから今成、そして今秋はオリックスから日高という具合に、毎年のように他球団からの補強で凌いでいるのが実情だ。
これではいくら経っても自前の捕手は育たない。

内野手では今季ようやく新井良太、上本、大和といった若手がレギュラーを掴みかけてきたら、西岡とコンラッドの入団で白紙状態になる。
外野の一角を伊藤隼太が占めそうになってきたら、福留を取ると言い出す。
自前の素質ある選手を我慢しながらでも使い、育てていくという視点がない。
だからいくら経っても4番バッターに生え抜きの選手が座らないのだ。

恐らく阪神の育成、補強方針に疑問を感じているファンが多いと思う。
よく巨人と比較されるが、確かにジャイアンツもFAで有力選手を獲得しているが、同時に次々若手を育成し中心選手に育て上げている。そこが根本的に違うし成績の差になって現れている。

今季、成績不振もあってタイガースの観客動員数は大幅に落ち込んだ。
人気に胡坐をかいてチーム作りを怠れば、ますますファンは離れていくことになる。

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