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2013/02/11

「生きてることの素晴らしさ」を学ぶ

よく考えれば当たり前のことだが、言われてみて初めて気が付くことがある。
それは、わたしが、あなたが、この地球に生まれそして生きているということがどれ程の奇跡なのか、その確率は計り知れないということだ。
”ビル・ブライソン著(楡井浩一訳)「人類が知っていることすべての短い歴史」(NHK出版)”という分厚い書籍の中に、こう書かれている。

【太古から恵まれた進化の系統に属してきたことだけでも、あなたは十分に運が良かったが、あなた個人を終点とする長い長い系図にも、極上の――奇跡と呼ぶしかないほどの――幸運がちりばめられている。三十八億年前、山河や海洋が生まれるよりもっと昔から、あなたの母方と父方、両方のすべての先祖が、配偶者を見つけるだけの魅力を持ち、繁殖可能な程度に健康で、なおかつそれを実践できるほど長生きする運と環境に恵まれていたのだ。その中の誰ひとりとして、巨獣に踏むつぶされたり、生で食べられたり、海に溺れたり、岸に打ち上げられてエラ呼吸ができなくなったり、不慮の怪我で生殖機能を損なわれたりすることなく、しかるべき時にしかるべきパートナーと遺伝的材料のささやかな授受・結合を行い、しかるべき形質の組み合わせを次々と途切れることなく送り継いで、最後の最後に、ほんの束の間、あなたというゴールに行き着くたった一本の驚異の道をたどってきた。
これがどんなに稀有なことか、考えてみるといい。】

この文章を読んで自分自身が急に愛おしくなった。
そうか、自分が生まれ、そして生きているということが、どんなに素晴らしいことなのかと。
だからどんなに間違っても、自らの命を絶とうなどと思ってはいけない。
もしそう考えてる人がいるとしたら、是非この文章を読んでみてください。

一応、読書好きを自認しているが、今まで書評をブログに載せたことがない。
これから書評というほどの大袈裟なものではなく、読後感想文ていどのことを少しずつ書こうかなと思っている。
今回はそのハシリということで。

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コメント

「生を権利と思わず恵みと思う(人にはインドはすばらしい)」という言葉をこの間映画で聴きました。
書評を楽しみにしています。

佐平次様
近ごろ同じ本を又買ってしまうというのを経験し、なにか記録に留めておこうと思い直しました。
無精者ですから、時々思い出したらというペースになるかと。

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