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2013/04/01

春風亭一之輔独演会(2013/3/30)

3月30日、浅草の「雲助蔵出し」がはねてから、京急とJRに乗り継いで桜木町、横浜にぎわい座での「春風亭一之輔独演会」へ。
ここでの一之輔の公演といえば、地下の野毛シャーレと相場が決まっていたが、ついに地上ホールに移動した。この人の人気ぶりは大変なもので、独演会は軒並み前売り完売。この会も2階席まで客が入っていた。
開演が17時で30分遅刻したが、二ツ目の「春風亭ぴっかり」の高座が終わる直前に入場。終わるまでは後方で立ち見、これはマナー。一之輔の出番にギリギリ間に合って座席につく。
前座は「古今亭きょう介」だったようだ。

<  番組  >
春風亭一之輔「花見の仇討」
~仲入り~
春風亭一之輔「子は鎹(子別れ・下)」

1席目「花見の仇討」
時節柄のネタ。
花見の趣向で、最初のアイディアとして桜の枝で揃って首を吊るってぇのはどうだろうかというクスグリは確か先代馬生のものだと思うが、一之輔の演出はその流れか。
六部を演じる男の叔父が耳が遠いのだが、一之輔はそこを極端に戯画化していた。
仇の名前は鈴々舎馬風、いかにも悪人らしい。

2席目「子は鎹」
鎹(かすがい)というのは建築材料の一つで、二本の材木をつなぎとめるための金具のこと。ここから「子どもは夫婦の鎹」という諺が生まれた。
「玄能(げんのう)」という言葉も使われなくなってきた。厳密にいうと違うのだが、金槌(かなづち)と思えば良い。
このネタも、こうした解説が必要になってきた。
一之輔の亀ちゃんは強いから泣かない。泣くのはおとっつぁんやおっかさんだ。お涙頂戴に流れず、滑稽噺風の仕上げている。
ただ「おとっつぁんはバカ」を繰り返し過ぎるのは、些か興がそがれる。

この独演会で気になったのは、一之輔が仲入り後に上がった時に、係の人から後半は2席ですかと訊かれたが1席しかやらないと語ったこと。
これは係員の感覚の方が正常。あたしも後半は2席だと思っていたから。
この会は17時開演だった。まさか2時間で終了はあるまいと思うのが普通だろう。
独演会というのは何席演るべきなんだろう。もちろん長講や大ネタで時間がタップリかかる場合は別だが、少なくとも2席、出来れば3席演じるのが望ましい。
たまに1席だけなどというトンデモナイ企画にぶつかることがあるが、何をかいわんやだ。
大看板ならともかく、中堅から若手の噺家なら3席は演じて欲しい。
大して面白くもないマクラをダラダラ演るなら、そのぶんネタを余計に演じてもらいたい。
雲助の独演会の後だったから、よけいそう感じたのかも知れない。

隣席の男性客、良く寝てましたね。休憩時間以外は最初から最後まで熟睡。
こういう楽しみ方もあるんだ。

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コメント

つまらないマクラを延々とやっての2席もつらいものがあります。
私はこらえ性がないから、先日の雲助くらいがいちばんいいです。
短いのだけで2席は、それはちょっと肩すかしだなあ。

投稿: 佐平次 | 2013/04/01 10:42

佐平次様
5時に始まり7時で終わりって、肩透かしを食ったような気分でした。中味も薄味でしたし。

投稿: HOME-9(ほめ・く) | 2013/04/01 11:56

浅草の雲助から野毛の一之輔ですか!
この日の一之輔、昼は料亭での食事付き落語会だったようですね。
喬太郎と同様、仕事を断れないのも二時間の独演会につながったのでしょうか。
とにかく、雲助は良かったですね。

投稿: 小言幸兵衛 | 2013/04/01 21:27

小言幸兵衛様
こんなスケジュールを組んだのが間違いと、反省の日々を送っているところです。
やっぱり「夢空間」の主催はダメですね。
それに反して雲助蔵出しは真に結構、この日は1勝1敗でした。

投稿: HOME-9(ほめ・く) | 2013/04/01 21:50

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