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2013/06/14

復興庁の「本音」

「労働者の党が通告を出さないため、多数の労働者が深夜残業なう」(12年10月31日)
「今日は、田舎の町議会(注:福島県川俣町)をじっくり見て、余りのアレ具合に吹き出しそうになりつつも我慢w」(12年11月15日)
「20分の質問時間しかないのに29問も通告してくる某党代表の見識を問う」(13年2月6日)
「我が社の大臣の功績を平然と『自分の手柄』としてしまう某大臣の虚言癖に頭がクラクラ」(2013年2月6日)
「左翼のクソどもから、ひたすら罵声を浴びせられる集会に出席。不思議と反発は感じない。感じるのは相手の知性の欠除に対する哀れみのみ」(13年3月7日)
「今日は懸案が一つ解決。正確に言うと、白黒つけずに曖昧なままにしておくことに関係者が同意しただけなんだけど、こんな解決策もあるということ」(13年3月8日)
「今日の最も重要なお仕事は某党本部の冷蔵庫に缶ビールを補充するなど。その大半は自分で消費するんですが・・・」(13年3月13日)

復興庁で東日本大震災の被災者支援に当たる水野靖久参事官が短文投稿サイト「ツイッター」で上記のような書き込みをしていた。
同庁は懲戒処分の対象となる国家公務員法違反(信用失墜行為など)の疑いもあるとして調査している。
谷公一副復興相は水野参事官を福島県の被災者支援の担当から外したことを明らかにした。「引き続き任せられない」として実質的な更迭と認めた。復興庁は今後、事実を確認した上で法に基づく処分を検討する 。

水野靖久参事官の「つぶやき」から漏れてくるのは、「なんでオレがこんな仕事をしなくちゃいけないんだ」という嘆きだ。
政府が国内原発の再稼働を決め、原発の海外輸出に力を注ぐことを表明しているのに。そういう「前向き」の仕事なら苦労してもヤリガイがあるが、被災者の復興なんて「後ろ向き」の仕事じゃヤル気なんか起きないよという嘆きが垣間見える。
むろん一官僚の声ではなく、復興庁を主導するキャリア組全体を覆う雰囲気を示しているのだろう。「ツイッター」での発言がこんな大きな問題になるとは思わなかったという水野参事官の弁明が、そのことを証明している。被災者のために奔走している職員の方々は別として。

福島の原発事故の最大の原因は、安全を軽視して原発を推進してきた自民党の積年の政策だ。その点について事故直後には党としても反省する姿勢を見せながら、今やどこ吹く風。
水野の「白黒つけずに曖昧なままにしておくこと」で「懸案が一つ解決」という発言は、政府の本音を表しているのかも知れない。

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コメント

彼のつぶやきの半分くらいは共感できるところが日本の現状を表すようで寂しいことです。政治家の本気度が彼には見えるのでしょう。

佐平次様
高級官僚は政権の「風」を見て行動します。水野が一度注意されながらも匿名で続けていたのは、政府の方針に沿ったものだという確信があったからでしょう。
被災者をいつまで放置するつもりでしょうか。

ほめ・くさんの“切れ味”は変わってませんね!

私は、彼の言葉が役所全体の本音を反映しているのかもしれませんが、どうしても“木鐸”という言葉が、そろそろ死語になりそうな嫌~な気がしてしょうがないです。

小言幸兵衛様
政府やメディアは今回の問題を一個人の責任にして済ませようとしています。
私は水野が一度注意されながらもなお匿名で発信し続けたのは、組織から支持されているという確信があったと感じています。
「木鐸」ですか、意味さえ知らないでしょうね。

こういう人間達がエリートと呼ばれ,国を動かしている。
日本というのはそういう国だということですよね。吐き気を催します。
彼らは黒澤明の「生きる」という映画など見たことが無いのでしょう。

YOO様
何か志があって官僚になるわけではない。生涯賃金が圧倒的に高いのが魅力で受験し、上級試験に受かったから官僚になっただけです。その後は出世争いと天下り先探しだけが関心のまと。
だから割の悪いポジョションにつけばブーたれる。実に分かり易い人たちです。

懲戒免書記が妥当な小役人。他の部署に移ってもこんな姿勢は変わらないだろうから。

納税者様
水野に対して21日付で停職30日と、出身の総務省に移動させると発表がありました。
当然、退職だと思っていましたので意外な感じがしたのと、やはり反省していないということが明白になりました。

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