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2013/09/11

【ツアーな人々】添乗員の食事

ツアー中の添乗員の食事の仕方には二つのタイプがある。
Ⅰ.極力ツアー客と同席する
Ⅱ.ツアー客とは同席しない
添乗員付きのツアーに参加した時、彼ら(or彼女ら)から旅行にまつわる話が聞けるとというのも楽しみの一つだ。ゆっくりと話す時間となると、やはり食事時間になる。
私がよく訊く質問は、「今迄でいちばん困ったことは?」だ。「お客が死亡したとき」「お客が脳内出血を起こして開頭手術に立ち会ったとき」「列車の脱線事故でお客が負傷したとき」といった答えが返ってくると、添乗員という仕事の大変さを感じるし、自分の備えにもなる。

客の死亡の話は2例あり、一つはホテルから道路に出た際に車にはねられたというケースだ。海外では交通ルールも異なるし、第一ルール自身が無いのか又はあっても誰も守らない国があるので注意が肝心だ。
もう一つは、飛行機の中のトイレで急死したというケースで、こちらはより大変だったようだ。もし伝染性の病気だと乗客一同は機内から降りることができなくなるので、医師の診断が出るまで機内待機になるんだそうだ。体調が悪いと周囲にとんだ迷惑をかけるので、旅行は避けておこうと思う。
手術の場合、家族の同意書が必要になるケースもあるらしい。そのために家族の一人に緊急で現地に行ってもらわねばならず、そうした手配も添乗員の役目となるし、患者にも付き添っていなければならない。家族に経済的負担をかけないためにも、海外旅行保険は絶対に必要なのだ。
このツアーでは、たまたま同じコースを二つのグループに分けていて、添乗員が二人だったので対応できたが、もし一人だけだったらどうなっていたかと語っていた。
脱線事故の話では、軽傷者だけで重傷者はなかったのが不幸中の幸いだったとか。添乗員自身も軽傷を負っていた。
救急車が来るまで全員、線路わきの草むらに仰向けに寝て待っていたら、満天の星空。お客の中に星座に詳しい人がいて、星にまつわる物語を語ってくれたそうだ。お蔭で混乱もなく治療を受けた後、次の旅程に進めたとか。こういうのを聞くと、事故の大変さよりロマンチックな気分にさえなる。

こうした貴重な話を聞けたのは全てタイプⅠの添乗員だ。このタイプに人は例外なくサービス精神が旺盛で、しかも優秀。
もちろん、添乗員が現地ガイドと食事しながら打ち合わせたり、他に処理すべき用事がある時は客と同席ができないことがある。それは誰しもが納得できる。

しかし、今年参加したベネルクス三国のツアーとポーランド・ドイツのツアーの添乗員は、二人ともタイプⅡで、一度も食事に同席しなかった。
なかにはレストランで客は我々のグループだけというケースもあったが、なぜか一人離れた場所に座って食事をしていた。
食事中もこれはどんな食材だろうとか、どうやって食べるんだろうという疑問もわく。飲み物をお替りで別のものを頼みたいのだがという場合もある。そうした際に、遠くにいる添乗員をいちいち呼びに行かなくてはというのは、いかにも不便だ。現にかなり不満の声があがっていた。

大手C社の社員添乗員に訊いたら、食事の仕方は会社としては指示しておらず、個々の添乗員の判断に任されているとのことだ。
それならせめて夕食の時だけでも客と同席して食事して欲しいものだ。

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コメント

国内の団体旅行で夜の宴会ではコンパニオンのように酒を注ぎ余興をさせられるというのもあるようです(旅行会社によっては)。
薄給だし、好きでないと務まらないかもしれないなあ。

佐平次様
一般のツアーではなく、会社の団体旅行の添乗ではそういう事もあるのかも知れません。
薄給だし好きでなけりゃ務まらない仕事ですが、やる以上はきちんとした仕事をして欲しいものです。

添乗員にとって、ツアーは仕事であり、食事時は基本的にお客様と同席はしないのが正解なのです。ただ、レストランによっては席が同席にセットされているときは座りますが、添乗員が話し手になるとゆっくり食事もできないし、午後の予定をざっと確認したり、業務上のことでも別席が暗黙の了解になっています。お話であればバス車内でいくらでもマイクを使ってお話はできますし、食事の席、ましてや大きなグループの場合、聞こえない位置にいるお客様も聞きたいと思われて、あとでクレームに成可能性もあるので、本当はそれはよくないことなんですよ。

現役添乗員様
成る程、そういうルールが決まっているのであれば別に文句はありません。
しかし実際には出来るだけ客と一緒にという人もいれば、一度も一緒にならないという人もいるのも事実なんです。
それから離れて座っていても常に客に目配りしている人、食事が終わるまで顔を見せない人、そうした点はやはり添乗員の資質に関係すると思いますが、いかがでしょうか?

自分は現役添乗員だけど食事は殆ど別かな
少しでも安いツアーにするために添乗員の食事はお客様よりランクの低い時が多いんだ

現役添乗員様
直近のバルト三国ツアーでは、添乗員は昼食、夕食ともに同席でした。ツアーによっては色々事情があるのでしょうが、別席でも客の目の届く場所にいて欲しいものです。

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