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2013/11/04

「親バカ」は悪事なのか

みのもんたに対する袋叩きが続いている。
では一体、みのもんたってどんな悪事を働いたんだろう。
いや、悪事は次男の御法川雄斗の方で、それも凶悪犯罪ではない。いわゆる「置き引き」で微罪に属する。検察も本人が勤めていた日本テレビから解雇されるなど社会的制裁を受けているということから起訴猶予とした。つまり事件としては一件落着なのだ。
みのもんた自身もTVの報道番組を降板するなど、社会的制裁は受けている。
それでも週刊誌を中心としたみのへの厳しい批判はやまない。

以前にも何度か書いたが、私はみのもんたが大嫌いだ。でも好き嫌いと善悪は別だ。
批判の矛先は、つまるところ父親であるみのが息子の就職に口利きしていたことと、息子の住居に資金援助をしていたこと、この二点に尽きる。
しかし世の中、親が子ども就職を助けたり、住まいに資金を出すことなどザラにあることだ。試しに20代から40代の持家の人を調べてみればいい。本人の資金だけで自宅を持った人は少数ではなかろうか。
通称「親バカ」と云われることはあるが、社会的道義に反する行為ではない。
ワタシ自身は親から就職の世話や、資金援助や遺産も受けたことがない。だからといって、みのの行為を批判する気にはならないし、息子たちを羨む気にもなれない。
経済的条件も違うし、生き方も人それぞれだからだ。

犯罪を犯すような息子にしたのは親の責任という論調がある。
しかし子どもを育てた経験がある人なら分かるだろうが、子どもというのは親の思いをとは別に育つものなのだ。同じ夫婦から生まれ、同じように育てたつもりなのに兄弟姉妹が全然似ていないなどという例はごく普通だ。
子どもというものは親の思った通りに育たないのは、自分を振り返れば分かることだ。

では、何故みのもんたはここまで叩かれ続けているかといえば、それは「世間の風」ということしか説明がつかない。
今回の御法川雄斗の事件について、神奈川県警元刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏がこう語っている。
「警視庁は最初から力の入り方が違った。本来ならば所轄が担当する事件ですが、今回捜査にあたったのは警視庁捜査第三課。普段は窃盗常習者、余罪が100件以上あるような『職業泥棒』ばかり相手にしているところです。ただのケンカに、殺人事件専門の捜査一課が出張ってくるようなもの」
また、取材にあたった全国紙社会部記者は、捜査の経緯についてこう語っている。
「われわれ記者も今回は微罪だということで、人員を割いて裏取りができず、もっぱら警察発表に頼っていました。でも、よくよく考えれば決め手となった『目撃者』は唐突に現れた印象で、素性も明かされていません。そんな目撃者に都合よく辿りつけるものなのか。あまりにも謎が多すぎる。雄斗は警察にハメられた、という見方もあります」
検察が起訴猶予としたことで、事件の真相はいよいよウヤムヤに終わることになった。

「世間の風」というのは往々にして誰かが作為的に吹かせるものだ。
今回の「みのもんたバッシング」も、こうして作られた世間の風によると考えれば分かりやすいだろう。

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コメント

みのもんた事件の裏には何かがあるのでしょう。
虎の尾を踏んだか。
裏磐梯も霧が深かったようですね。

佐平次様
理由は分かりませんが、警視庁幹部がみのに反感を抱いていたということです。懲らしめてやろうといった程度の気持ちがあったのでしょう。そこを時流に乗った週刊誌がこぞって叩いたという状況だと思います。
裏磐梯では、朝霧があがり山々が見え始める光景を露天風呂で眺められて最高でした。

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