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2013/12/04

#36白酒ひとり(2013/11/3)

気が付けば師走に入ってしまった。歳をとると1年は早い。時間の速度は年齢に比例、それも二乗則で、どんどん速くなる。定年になった時はあれもやろうこれもやろうと計画していたが、その数分の1もできていない。老人老い易く計画なり難し。
11月3日、国立演芸場で行われた第36回「白酒ひとり」へ。相変わらずの人気でこの日も満席。

<  番組  >
見習い・桃月庵はまぐり「道灌」
前座・柳家さん坊「牛ほめ」
桃月庵白酒「時そば」
「とうげつアンサー」
桃月庵白酒「しびん」
~仲入り~
桃月庵白酒「木乃伊取り」

先ずは主催者へ一言。
この規模の落語会でお囃子を使わずテープはないだろう。
白酒のまえに前座を二人(正確には一人は見習いだが客からすれば同じこと)上げたのは疑問だ。客は白酒を聴きに来ているので一人で十分、オマケは要らない。

はまぐり「道灌」、白酒の弟子でこの日が初高座。容貌が師匠に似ず色男。声も滑舌もいい。
落語家に入門すると直ぐに前座になれるかというと、そうじゃない、その前に見習い期間というものがあり、最近では上がつかえていて前座になるまで数か月かかるらしい。
さん坊「牛ほめ」、つまらないマクラをダラダラと。ネタに入ればホルスタインとやらの下ネタ。前座としては下手じゃないが、自分の会ではなく、独演会の前座という立場をわきまえていない。

白酒の1席目「時そば」、二人目の男が蕎麦屋に「今日は暑いね」と言ってたが、あれはミスだろう。
「景気はどうだ」とたずねると二人目の蕎麦屋は、不景気で客が入らず子どもに食べさせることもできないので死んでしまおうかと、と身の上話を始めるのは白酒のオリジナル。火を落としていて客がせかせるので冷たいソバを出すと、客は食べながら震え上がるというのも独自の演出のようだ。
ただ、これだけ蕎麦屋がしょぼくれていると、サゲで余計に金を払ってもそれで良かったんじゃないかと思ってしまう。
「とうげつアンサー」、客のアンケートに白酒が回答するというこの会の趣向。高座から見て気になることとして、客がずっと探し物をしている姿と語っていた。
あれは客からも気になるね。やめて欲しい。あとバッグとビニル袋の中の荷物の入れ替え作業、なんで開演中にやるかなぁ。隣の席でなんかやられた日にゃ、気が狂いそうになる。イビキ、携帯(メールを打つ奴がいる、着信の電子音が鳴る)、とにかく他の人に迷惑になることは、やめましょうね。
白酒の2席目「しびん」、名人文楽の得意演目だが、文楽は生け花を習ってから高座にかけていたそうだ。不浄なものをネタにしているので、花活けは綺麗に見せようという気持ちだったんだろう。
白酒は花を菊にして、「尿瓶と菊で縁がある」と言っていたが、分からない人もいたのでは。
白酒の3席目「木乃伊取り」、このネタは現役では白酒がベスト。登場人物一人一人の造形が優れていて、清蔵が若旦那に諭す場面に説得力がある。とりわけ清蔵をたらしこむ花魁”かしく”の造形が素晴らしい。
ただ、この日の高座では清蔵が酒を呑む場面が長過ぎてダレてしまった。「試し酒」じゃないんだから、あんなに時間をかけることはないし、リズムを損ねる。
白酒としてはあまり良い出来ではなかった。

さて年内の落語会、残すとこあと5回。
30日に今年下期の佳作選をして、大晦日に恒例の「My演芸大賞」を発表する予定。
乞う、ご期待。

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コメント

メモ帳にはチケットを取ったと書いてあるのに見つからず。
勘違いだったのか、残念。
公明党、昔から信用してなかったけれどここまでとはね。

佐平次様
以前にチケットを取っていたあのを忘れて、同じチケットをダブって取ってしまったこともあります。同じ日に別々のチケットを取ったり失敗は数々。
公明党はひどいですね。政府と何か密約でもあるのか、あるいは弱みを握られているのか。学会員はよく黙ってますね。

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