安藤美姫選手、お疲れさま!
フィギュアスケートのソチ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権最終日は12月23日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われ、3シーズンぶりに復帰を目指した安藤美姫は7位に終わり、競技人生に幕を下ろすことになる。
今春に女児を出産し、フィギュアのママさん選手として前例のない五輪出場の夢はかなわなかったことになる。
今の日本女子フィギュアのレベルの高さからすれば、やむを得ぬ結果だろう。
会場から温かな拍手を送られた安藤は目に涙を浮かべ、「ありがとうございます」と何度も頭を下げいたのが印象的だった。
ここからは少し視点を変えて。
荒川静香が2006年トリノオリンピック女子シングル金メダルを取った翌日に寄席に行ったら、紙切りの正楽が出ていて例によって客席からのリクエストを求めた。何人からか「荒川静香」の声が飛んだが、正楽は「そうですか、昨日までは皆さん、安藤美姫だったんですけどねぇ」と言っていた。
少なくとも寄席に来るようなオジサンたちにとっては、フィギュア=安藤美姫だったわけだ。フィギュアスケートなんて競技におよそ関心がなかったオジサンたちに、この競技に目を向けさせた美姫の功績は大だ。
でもオジサンたちは決して安藤の演技に魅了されていたわけではあるまい。容姿、大人の女性としての魅力、色っぽさに惹かれたのだろう。
安藤が女児を出産したときに、TVのワイドショーやら芸能ニュースはこの話題で持ち切りだったが、特にオジサンたちが読むような週刊誌は毎号「父親は誰か」という特集を組んでいた。別に自分に責任が及ばないなら、誰が父親だろうと大きなお世話だが、どうも安藤のこととなると放っておけないのだ。
大胆に言うなら、安東美姫はアスリートというよりは美神、セックスシンボルだったということだ。彼女本人や彼女の演技を純粋に愛する人たちにとっては極めて不本意かも知れないが、そうした側面は否定できまい。
安藤美姫は引退となり、オジサンたちはしばらく「美姫ロス」気分に陥ることになるだろう。
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