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2014/03/16

祝!五街道雲助「芸術選奨・文部科学大臣賞」受賞

文化庁は3月13日、平成25年度芸術選奨を発表し、大衆芸能部門では五街道雲助(66)が文部科学大臣賞を受賞した。授賞の理由は「『第543回落語研究会』における『お初徳兵衛』ほかの成果」だそうだ。
落語が好きというとよく訊かれるのが「今の落語家で一番上手いのは誰?」という質問で、「さあ、小三冶か雲助でしょうか」と答える。大概の相手はキョトンとする。落語ファンでもなければ雲助の名前を知らない。小三冶がトップである点は異論がなかろうが、彼は正確な意味での人情噺(サゲの無い噺)は高座にかけない。そこいくと雲助の方は滑稽噺から人情噺までレパートリーが広く、かつ上手い。
名人上手という言葉があるが、その「上手」の領域に達しているように思う。

落語協会のHPには、参考資料として『過去の芸術選奨「大衆芸能部門」文部科学大臣賞と新人賞を受けた落語家』の一覧が掲載されている。

【文部科学大臣賞】
第18回 昭和42年度 三遊亭圓生(大衆芸能部門が創設された第1回)
第26回 昭和50年度 林家正蔵
第30回 昭和54年度 桂米朝
第39回 昭和63年度 桂小南
第46回 平成 7年度 桂文治
第51回 平成12年度 古今亭志ん朝
第54回 平成15年度 柳家小三治
第55回 平成16年度 桂歌丸
第56回 平成17年度 桂三枝
第58回 平成19年度 立川志の輔
第59回 平成20年度 桂文珍
第60回 平成21年度 林家染丸
第62回 平成23年度 柳家権太楼
第63回 平成24年度 柳家さん喬
第64回 平成25年度 五街道雲助

【新人賞】
第19回 昭和43年度 金原亭馬生
第22回 昭和46年度 古今亭志ん朝
第31回 昭和55年度 柳家小三治
第33回 昭和57年度 桂枝雀
第34回 昭和58年度 入船亭扇橋
第36回 昭和60年度 春風亭小朝
第42回 平成3年度  林家染丸
第47回 平成8年度  林家正雀
第52回 平成13年度 桂吉朝
第53回 平成14年度 笑福亭鶴笑
第54回 平成15年度 桂文我
第56回 平成17年度 柳家喬太郎
第58回 平成19年度 林家たい平
第63回 平成24年度 古今亭菊之丞

正蔵、文治、馬生はいずれも先代だ。
リストの中で笑福亭鶴笑だけは知らなかった。
「大臣賞」で目についたのは、平成7年度までは落語家の受賞間隔が空いていたのに15年度以降はほぼ毎年のように受賞者を出していることだ。それだけ大衆芸能における落語家の地位が上がってきたことを示している。
大衆芸能部門が創設されたのが昭和42年度だから先代文楽や志ん生は対象外だったのだろうが、意外なのは「大臣賞」に先代柳家小さんの名前が無いことだ。談志の名前もない。
「大臣賞」受賞者の内訳は東京が11名、上方が4名。東京では落語協会が7名、芸術協会が3名、立川流が1名となっている。新作は三枝(現文枝)だけ。上方落語から米朝は文句なしにしても他が三枝、文珍、染丸というのはどうだろうか。異論がありそうな気もする。人気面も考慮してるのか、選考基準がよく分からない。

何はともあれ、雲助の受賞は目出度い。

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コメント

白酒さんが“おめでとうメール”をたくさん頂き、自分の事かと思って協会に電話をしたそうです。(x_x;)
雲助師の滑稽噺が大好きなので嬉しいです。ヽ(*'∀'*)ノ

投稿: 林檎 | 2014/03/16 15:55

林檎様
私も昨日の「古金亭」で聞きました。もしやご一緒でしたか?

投稿: HOME-(ほめ・く) | 2014/03/16 17:05

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