« 「STAP細胞」の特許について理研側の説明を求める | トップページ | #64「扇辰・喬太郎の会」(2014/4/13) »

2014/04/13

「よってたかって、八通り」(2014/4/12)

「よってたかって、八通り~お題は入学or卒業~」
日時:2014年4月12日(土)17時30分
会場:よみうりホール
<  番組  >
三遊亭兼好『元犬』
春風亭百栄『弟子の強飯』
桃月庵白酒『喧嘩長屋』
三遊亭白鳥『ラーメン千本桜』
~仲入り~
春風亭一之輔『らくだの子ほめ』
瀧川鯉昇『茶の湯』
柳亭市馬『あくび指南』
柳家三三『明烏』

チケットぴあは親切で、開催1週間前までにチケットを受け取らないとメールで知らせてくれる。この会も1週間前にメールで連絡があったが、申し込んでいたことをすっかり忘れていた。「あれ、こんな会に行くんだったっけ?」とかダブルブッキングだとか、年のせいかチョイチョイ起きる。いずれ、「昼飯食ったっけ?」となるんだろうな。
春ですねぇ、先日は上の孫の高校進学祝いをしたばかりだ。こちとらにゃ入学だ卒業だなんてことは半世紀も前になってしまったが。
この会、長い名前だが、要は人気者ばかり8人並べて賑々しく笑って貰おうという企画。出演者が入門当時の思い出をマクラにしていたのが共通点か。

開演するといきなり兼好が上がってきて客席がざわつく。下手な前座で苦痛を味わうよりはこういう方が良い。前座噺の『元犬』も兼好クラスが演じると俄然面白味を増す。シロが隠居の家に上がってから通常は口入れ屋は帰ってしまうのだが、兼好の演出はそのまま留まり隠居とシロとの意志疎通を助けるという具合にして、サゲも変えていた。
兼好が演じるシロがとても可愛らしかった。

百栄『弟子の強飯』、師匠の栄枝に入門するまでのエピソードをマクラに。当初は立川流を目指したがダメで、円菊や川柳らにも断られ栄枝が取ってくれたそうだ。ただ、それ以前に師匠の高座を聴いたことが無かったと言っていたが、私も今までに1,2回かな。あまり寄席に出ないもんね。
落語家が優秀な高校生を弟子にスカウトするというストーリーだが、専らその生徒が演じる圓生の真似だけで笑わせるネタだ。圓生の物真似をしているとこの人は噛まないねぇ。いつもやってたら。

白酒『喧嘩長屋』、近ごろはこればかり。でも面白い。会場がこの日もっとも沸いた一席。

白鳥『ラーメン千本桜』、満開の桜の上野の森で、九州の豚骨ラーメンと東京の醤油ラーメンとが日本一を争うという人情噺の新作。いろいろ工夫はしてるんだろうが、ストーリーの骨格がひと昔前の松竹新喜劇みたいで古臭く感じてしまう。

一之輔『らくだの子ほめ』、そう来たか。お馴染みの「子ほめ」に登場する男を「らくだ」に仕立てた噺。みな「らくだ」に褒められるものだから震え上がって金を出してしまう。最後は魚屋に行って赤ん坊を褒め、土産にフグを貰って帰りそれにあたって死んでしまうという、「らくだ」の発端。
一之輔はどこまで行くんだろう。そして、その先に目指すものは果たして・・・。

鯉昇『茶の湯(序)』、お茶は熱湯を使うとかえって風味を落とす。落語も熱演過ぎると・・・、とマクラを振ってお馴染みのネタ。時間の関係からか前半で切っていた。

市馬『あくび指南』、並の真打レベルですね。

三三『明烏』、ここまで一人が15分か20分位だったが、トリだけは長めだった。入門以来、師匠・小三冶に一度も稽古をつけて貰ったことがないとマクラで。
本題は先ずスピーディなのが良い。源兵衛と太助ワル二人の性格と役割の違いをはっきりさせた演出。ウブな時次郎が一晩ですっかりフヤケテしまう変化もよく描かれていた。翌朝の太助は黒門町譲りの甘納豆だった。
トリに相応しい風格の高座、結構でした。

|

« 「STAP細胞」の特許について理研側の説明を求める | トップページ | #64「扇辰・喬太郎の会」(2014/4/13) »

寄席・落語」カテゴリの記事

コメント

百栄さんの入門は、アメリカでフランクな付き合いだったとはいえ優しい師匠に恵まれて良かったです。でも、談志・圓菊・川柳・扇遊…少し不思議に思いました。
。゜*。(*' Д' *)。*゜。
独演会や二人会でも前座さんがいない会はあまりなく、協会もいろいろで(立川流はいませんでしたが)新鮮で楽しく過ごせました♪

投稿: 林檎 | 2014/04/13 18:30

林檎様
またご一緒でしたか。予想以上に楽しめた会でした。百栄の師匠は、鳶が鷹を生んだと陰口をたたかれているとか。でもその師匠で正解だったんでしょう。
立川流でも独演会で志の輔、談春など前座を使わない人もいますし、そうで無い人もいるようです。私は前座を出すなら開演前に上げるべきだろうと思っています。

投稿: ほめ・く | 2014/04/14 00:16

栄枝師は聴いた事がないのですが…。
確かに志の輔さんや談春さんは前座さんを使わない時もありますね。
前座さんには申し訳ないのですが出来れば、最初から最後まで一人で演じて欲しいなぁと独演会に行くたびに思います。
('-'*)(,_,*)

投稿: 林檎 | 2014/04/14 07:00

三三の「明烏」。私も某日某所で聴きました。
反対して制止するお袋の顔が鬼のようでウケていました。
この噺はもちろん黒門町ですが、今では三三と柳朝がよいと思います。
この2人のように様子がすっきりしている方が伝わりやすい。
若旦那とかぶるからでしょうか?

投稿: 福 | 2014/04/15 06:44

林檎様
”最初から最後まで一人で演じて欲しいなぁと独演会に行くたびに思います”、同感です。
余談ですが、昔は歌謡ショウというのは司会者がいて、前座歌手が先ず出てきて、その他ゲスト出演などがありました。ここ数年で観た五木ひろし、石川さゆりらのショウではいずれも本人一人だけです。落語は遅れているのでしょう。

投稿: ほめ・く | 2014/04/15 10:10

福様
そうでした、あの母親はワル二人より怖かったですね。
演者の顔ですか、確かにあるかも知れません。談春が演ると若旦那がギャグに見えていましたから。

投稿: ほめ・く | 2014/04/15 10:13

一之輔、さてその先は?
本人は行けるだけ行ってみようと覚悟しているのでしょうが、、ちょっと不安を感じるのはフアンだからか。

投稿: 佐平次 | 2014/04/15 10:57

佐平次様
一之輔の突っ走り方をみていると、ちょいと枝雀のことが頭をかすめるんです。どこかでドン詰まりにならないかと。

投稿: ほめ・く | 2014/04/15 11:43

本人一人だけと前座さんやゲストの方がいるのとでは印象が変わりますね。
前座歌手(若手の歌手?)初めて知りました。

投稿: 林檎 | 2014/04/15 18:50

林檎様
かつては前座歌手と呼ばれる人たち、若手や売れない歌手が有名歌手の前座として歌っていました。有名なところでは春日八郎、岡晴夫の前座歌手で後に大御所となりました。

投稿: ほめ・く | 2014/04/15 21:10

同感です。

投稿: 佐平次 | 2014/04/16 10:52

佐平次様
これは上方落語の関係者から直接聞いた話ですが、晩年の枝雀はもう一度元のスタイルに戻そうと苦闘していたそうです。60歳を過ぎては、あのままの芸ではいけないと思ったのでしょう。
最近の喬太郎の高座を見ていて、同じような事を感じてしまいます。

投稿: ほめ・く | 2014/04/16 11:37

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/82117/59460819

この記事へのトラックバック一覧です: 「よってたかって、八通り」(2014/4/12):

« 「STAP細胞」の特許について理研側の説明を求める | トップページ | #64「扇辰・喬太郎の会」(2014/4/13) »