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2014/04/07

【捕鯨禁止】他人の食卓に口を出すな

食べ物で、ある人が大好物なのに別の人にとっては大の苦手ということはよくあることだ。その時「俺が嫌いだからお前も食うな」と言われたら誰でもムッとし反発するだろう。
南極海での日本の調査捕鯨が国際捕鯨取締条約に違反するとして、オーストラリアが国際司法裁判所(ハーグ)に差し止めを求めた訴訟で、同裁判所は3月31日、豪州側の主張を全面的に認めたが、この判断は正に「お前も食うな」という食の押し付けだ。
19世紀から20世紀中葉にかけてアメリカやオーストラリアなどは鯨油を採取する目的の捕鯨を世界的に行い、絶滅寸前に瀕した鯨種もいた。しかし、それらの国ではクジラを食料とする習慣が根付かなかった。捕鯨に反対している国はいずれもそういう国だ。
一方、日本をはじめロシア、ノルウェー、アイスランド、カナダなどは伝統的食文化としてクジラを食料とし、捕鯨を行ってきた。これらの国はいずれも捕鯨に賛成している。
つまり捕鯨に賛成か反対かというのは、クジラを食べる習慣があるのかないのかという立場の相違に過ぎない。
現状では「食べない派」が多数派になっていたので、捕鯨が禁止されてしまったというわけだ。
もちろん捕鯨禁止論には様々な理屈が付けられているが、その大半は根拠が薄いものだ。はじめに結論ありきで、理由は後付けというのが実状なのだろう。
クジラが可愛いとか頭が良いからなどの理由は噴飯ものでしかない。

海外に行くと実に様々な食文化があり、こんなものを食べるのかと驚くこともあるし、逆に宗教上の理由などから私たちが日常的に食べているものが禁止されている国もある。
それは、お互いに尊重されなければならない。
ヒンドゥ教を信奉する国が牛肉を食べないことを理由に、他国に対して牛の飼育を禁止する法令を出したらどうなるだろうか。理由は何とでも付く。例えば牛のゲップが地球温暖化の原因だという言いがかりでもいい。そんな主張をする国は出ないだろうし、他国が受け入れるとも思われない。
豚を食べないイスラム教国が世界で多数を取ったら、豚の飼育を禁止する国際法を作るだろうか。それも有り得まい。
捕鯨禁止も同じことだ。
捕鯨禁止を主張する国は、クジラを食す国の伝統的食文化を壊すことが目的だと思われる。現に、こうした状況が続けばやがて日本人もクジラを食べなくなるだろう。
とにかく「他人の食卓に口をだすな」と言いたい。

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コメント

捕鯨問題は本来は絶滅危惧という問題だったのにいつのまにか食文化の問題に。

もう鯨は増えすぎて絶滅危惧でもないし、逆に他の魚が鯨に捕食され過ぎて悪影響でてるくらいです。個体数が完全回復した今、日本政府も調査捕鯨なんてやめて日本近海での商業捕鯨再開を求めるべきでしょう。

腹様
ご指摘の通り捕鯨問題はあくまで海洋資源保護という観点からのみ論じられるべきで、それ以外の宗教上の信念や感情論で議論すべきではありません。もしそうした論点が相手に通用しないのであれば、カナダやノルウェイのような方策を採ることも一案でしょう。

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