【臭い物にフタ】STAP論文不正を理研調査委「再調査せず」
理研は「臭い物にはフタをする」に成功したようだ。過去形だから「フタをした」かな。
STAP細胞論文の研究不正を調べていた理化学研究所の調査委員会(渡部惇委員長)は5月7日、著者の小保方晴子ユニットリーダーからの不服申し立てを退け、再調査しない方針をまとめ理事会に報告した。
調査委は4月1日、STAP論文について、小保方氏による画像の捏造などがあったとする最終報告書を公表した。笹井芳樹氏ら論文の共著者は、責任重大だが研究不正はないとした。
それに対し小保方氏側は「調査が不十分」「真正な画像データは存在する」と主張し、新たな調査メンバーによる再調査を求め、不服申し立ての内容を補充する資料を提出していた。
理研の調査委員会は、小保方氏側から、再調査をしなくてはならないような新たな資料の提出がなかったと判断した。
報告が理研の理事会で承認され、小保方氏が不正をしたという理研の見解が確定すると、今後は小保方氏の処分が検討される。
STAP細胞に関する研究について、その成果を特許出願し、論文を発表させ、記者会見を開いて技術をPRしたのは全て理研の命令によるものだ。小保方氏はその指示に従っただけだ。
その後論文の一部に不正が見つかり外部から指摘を受けると、掌(てのひら)を返したように担当者に全ての罪を被せて自分たちの責任は頬かっぶり。
小保方晴子リーダーの上司にあたり、STAP論文の共著者でもある笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長が行った4月16日の記者会見では、自分のSTAP論文への関わりは最後の仕上げ部分のみであったと述べている。
しかし問題の英ネイチャー(Nature)誌の論文では、笹井氏が論文作成、実験、研究デザインと全般に関わっていたことが記されている。
もはや笹井氏は逃げの一手なのだ。調査委員会の見解もこれに追随したものになっている。
・実験データの中で論文の結論に都合の良いデータだけを取り出し、他のデータは切り捨てる。
・実験で得られた画像が不鮮明であれば、切り貼りや別の画像に差し替えを行う。
この2点が不正だ捏造だということになれば、過去の多くの論文が引っ掛かることになるだろう。
他の研究論文にボロが出る前に、早く幕引きを図ったというわけだ。
小保方という尻尾を切り、理研も上司も生き残る。
悲しいけど、これが現実。
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» STAP論文:理研委、再調査せず 裁判では研究倫理は問われない 理研は小保方さんと再実験を [自分なりの判断のご紹介]
まあ、はなから再調査など
ありえないと思っていました。
再調査をするということは
理研調査委の間違いを認め
ると同じですから。
STAP論文:理研委、再調査せず 不正確定へ
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