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2014/06/15

#14らくご古金亭(2014/6/14)

「第十四回 らくご古金亭」
日時:2014年6月14日(土)17:30
会場:湯島天神参集殿1階ホール

前座・金原亭駒松「からぬけ」
<  番組  >
金原亭馬吉「狸賽」
蜃気楼龍玉「一眼国」
柳家小里ん「二階素見」(ゲスト)
五街道雲助「大山詣」
~仲入り~
春風亭一朝「たが屋」(ゲスト)
金原亭馬生「居残り佐平次」

本日一日限りの臨時営業です。

今年の梅雨は良く降りますねぇ。何もこんなにという位に降る。「ふるあめりかに袖はぬらさじ」と言いたい気分だが、我が安倍首相はすっかり「集団的自衛権」狂い。
今は首相を支持している人もいるようだが、時の政権によって憲法の解釈が自由に変えられるとしたら、こんな恐ろしい事はない。将来、安倍首相と180度違う政権が出来たら、解釈も180度変えて良いということになる。
飯島内閣官房参与が言及していたが、憲法の政教分離に対する解釈だって内閣によって変えられることになる。いきなり「公明党と創価学会は政教一致」なんて判断されてね。
言論の自由や表現の自由など憲法のあらゆる条項に関連する事だから、賛成論者も「集団的自衛権の解釈変更」には慎重になった方が良いと思う。

駒松「からぬけ」、やたらセリフの繰り返しが多いと思ったら、どうやら時間稼ぎのためだったようで、後から出てきた馬吉がバラシていた。例のごとく携帯や録音録画の禁止の注意事項に加え、メモをしないようにというのが加わったが、これは主催者の考え方だろうか。それなら理由を説明すべきだろう。ちょいと高圧的な印象を受けたけど。

馬吉「狸賽」、5代目小さんに比べあっさりした演出の志ん生型。こういう軽いネタはニン。

龍玉「一眼国」、8代目正蔵の演出をベースに、六部に飯を食わせる所だけは志ん生流を加えていた。
この人が演じると、こういうネタも途端にオドロオドロしくなるのは語りのせいか。語りの確かさに軽い滑稽味が加われば鬼に金棒なのだが。
別の会で7月28日に「真景累ヶ淵」の通し口演をやるようで、こっちは楽しみだ。

ゲストの小里ん「二階素見」、近ごろ聴きなれない言葉だが、辞書にはこうある。
素見(すけん):物や遊女を見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。そけん。
素見騒き(すけんぞめき):遊里をひやかしてうろつくこと。また、その人。ひやかし。ぞめき。
ついでに「冷やかし」の語源は、吉原に近い隅田川で紙を漉いていた職人たちが原料を 水につけている間は暇だったことから、遊郭に行って遊女を見て回りできた言葉だと言われている。
マクラで吉原のガイドを語っていたが、「今の吉原も詳しい」と言っていたが見掛けによらないね。
落語や芝居に出てくるような吉原は江戸からせいぜい明治の初期ごろまでの風景だったらしい。それ以後はいわゆる遊興や接待の場が芸者遊びに主体が移り、吉原は寂れていったようだ。だから仮に売春防止法が無くったって、かつての吉原の風情が戻るわけじゃない。
吉原の素見に毎晩通う若旦那を見かねて、店の番頭が2階に吉原の街を再現させると、若旦那が一人で冷かして歩くというストーリー。若旦那の一人芝居を小里んは実に楽しそうに演じ、それが観客席に伝わるという按配。吉原版テーマパーク。

雲助「大山詣」、ストーリーは同じだが、細部は演者によって変わる。例えば8代目柳枝では冒頭で先達が今年は行かないというのを周囲が説得し、2分と坊主刈りの決めしきをするという演じ方。熊が坊主頭に気付くのも宿の女中にからかわれてから。熊は自分を坊主頭にするために周囲が無理やり酒で酔わせて乱暴させたのだと怒る。
雲助の演出は、先達が熊に今年は留守番をしてくれと頼む。毎度熊が原因での喧嘩騒ぎを避けたいのだと言う。熊は今年は絶対に喧嘩しない、仲間との決めしきは守ると誓うので皆で大山へ向かう。熊は翌日女中に起こされ、自分で髪を撫ぜようとして坊主頭に気付く。頭を剃られたのはともかく、熊一人置いて既に全員が宿を出発してしまった事に怒りをぶつける。志ん朝の演出に拠ったものと思われるがパワーはやや抑え気味。

ゲストの一朝「たが屋」、江戸の川開きの風景を野暮な武士に対する江戸っ子の心意気を示していた。隅田の川風のごとく爽やかな一席。

馬生「居残り佐平次」、落語に登場する数ある江戸っ子の中でも、この佐平次ほど異彩を放つ人物は他にいない。この人物をどう描くかが演者の腕の見せどころ。
マクラで馬生は最も着物の似合う落語家と自称していた。確かにこの人の着物姿はキレイだ。本人によれば普通は20-30万円程度だそうだが、馬生の物は120‐130万円とのこと。気障(きざ)だね。そう、馬生の描く佐平次は先ず気障なのだ。若い衆に支払いを請求されても、一文無しと分かって叱られても、布団部屋に追われても決して卑屈にならず常に恰好を付け気障を通す。
その鼻持ちならぬ様なキザさが、この世界では人気を博し客の祝儀を一人占めにしてしまう。
女郎屋の主人から出て行くように言われる時も、キザな佐平次の大きなハッタリにコロリと騙されてしまう。
馬生は踊りの名手である動きも活かしキザな佐平次像を描いて好演。

ブログはまだ暫くお休みします。
再開は今月下旬の予定。

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コメント

昨日、切符を買ってあったのを思い出しました。
手紙を書けば日付を5月と書いて消したり、、。ああ、情けなや。

投稿: 佐平次 | 2014/06/16 11:22

佐平次様
この日は主催者が配布するプログラムを忘れてしまい、番組をホワイトボードに書いていました。
お互い、仕方ない事のようです。

投稿: ほめ・く | 2014/06/16 21:19

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