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2014/08/07

【ツアーな人々】「枕銭」って必要なの?

海外のツアーに参加したとき、現地に到着した日に添乗員から「ホテルからチェックアウトする際に部屋へ枕銭(枕チップ)を置いて下さい」と言われた経験があるかと思います。金額は一人一泊につき日本円に換算して100円程度、米ドルなら1ドル程度の現地通貨をという目安が示され、どの旅行社の添乗員も同じことを言うので業界内に共通マニュアルでもあるのかと疑っていました。
旅行者はそのために小銭に両替したりして準備することになり、なかには枕銭という言葉からベッドの枕の上に置いていたという人もいました。
処が、ここ最近になって添乗員が枕銭について言及しない例が増えています。その理由を訊いてみると、枕銭が必ずしも必要ではないという解釈になってきつつあるようです。
チップ制度がある国を含め外国人旅行者に枕銭を置くという習慣は無いそうで、むしろこうした習慣があるのは日本人に限られているらしい。

「枕銭」という発想がどうして生まれたのか分かっていませんが、どうやらルーツは日本の旅行社という説があります。
戦後、日本人が海外旅行をし始めたころ、外国にはチップという習慣があるらしい事が分かりました。添乗員がこういう場面ではこういう風にチップを渡すとツアー客に教えるなかで、ホテルでは部屋の清掃係へのチップとして枕銭を置くという発想になった模様。当時は海外へ行ける人は限られており、なに、日に1ドル程度で喜んでもらえるならと、旅行者の方もさほど抵抗がなかったんでしょう。それがすっかり定着してしまったという説が有力のようです。

日本人の枕銭には弊害も指摘されています。日本人にとっては100円程度というのは小銭でしょうが、国によってはまとまった金額になるため、従業員たちの金銭感覚を狂わせることがあるようです。
日本人旅行者がチェックアウトするとなると、客室係りが先を争って部屋に入る傾向があるようです。
私の経験でも朝食前に枕銭を置いておいたら、食事を終え部屋に戻ると消えていた事があります。朝食を終えて部屋に帰ると中に人がいたこともありあす。留守の間に他人に部屋へ入られるのはとても不快です。
こうなると完全に本末転倒です。
逆に中国のホテルで客室係りにバスタオルなどを補充して貰った際に、チップを渡そうとして断られたことがありました。僅かなことですが気分の良いものです。
チップ制度のある国でも料金の中にサービス料を含めている所もあり、知らずにチップを渡していれば二重払いになります。

枕銭はあくまで気持ちの問題ですから、各自の自由意思にまかされます。100円程度で喜んでもらえるなら払ったらという意見もありますが、上記のような弊害も考慮する必要があるでしょう。

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コメント

コンダクターの指示通りに小金をつくってまで、ただ一晩寝ただけの部屋にチップをおくのは(私もそうでした)真面目または小心なのでしょうね。

投稿: 佐平次 | 2014/08/07 13:25

佐平次様
前回のツアーの際に添乗員から枕銭について説明がなく、質問したら上のような見解で納得しました。
以前から弊害を感じていましたので、前回からやめました。

投稿: ほめ・く | 2014/08/07 19:14

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