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2014/09/09

沖縄との連帯の夕べ

2014年9月8日、文京シビックセンター小ホールで開かれた「沖縄との連帯の夕べ」に参加。開会10分前に着いたが既に満席で立ち見も満員ということでロビーにいたが、ここも最終的には満員状態だった。
こういう集会は苦手だが、沖縄については特別の思いがあり、それは負い目と言い換えてもいい。
太平洋戦争の末期、1945年3月から6月末にかけて日米で「沖縄戦」がたたかわれたが、これはいわば「本土決戦」の前哨戦ともいうべき戦闘だった。
双方の司令官が戦死するという戦史上でも稀な戦いだった。この時の米軍司令官は中将であったが、現在にいたるまでアメリカ軍史上、戦死者の最高位である。米兵の3分の1が戦闘中に精神に異常をきたし本国へ送還されたとのことだ。
日本側の死者は18万人を超え、その半数は民間人であった。
”我等と我等の祖先が血と汗をもて 守り育てた沖縄よ”(「沖縄を返せ」より)
なのだ。
沖縄戦中に米兵に強姦された沖縄女性は約1万人と推定されている。こういう事には触れたくないのだが、今のアメリカ国内では無かったことになっていて口をつぐんでいるので敢えて記した次第。
そうした犠牲を沖縄に強いながら、サンフランシスコ講和条約で日本が独立したとき、沖縄は除外されそのまま米国の統治下に置かれてしまった。復帰は1972年になってからだ。
そして今なお、米軍基地の7割が沖縄に集中している。
これが沖縄に対する「負い目」だ。

何人かの人たちから発言があったが、一番印象に残った仲里利信氏の発言は、要旨次の通り。
仲里氏は自民党沖縄県連幹事長や、沖縄県議会議長を歴任してきた。先の総選挙では自民党の西銘恒三郎の後援会長をつとめ圧勝させた。それも西銘が沖縄に新しい基地を造らせない、あくまで普天間基地の移転先は県外、国外だという公約だったからだ。
ところが当選したとたん、公約違反して辺野古基地推進に変ってしまった。何度か説得したが本人の意思は変らず、それならと自分の方が自民党を離れた。
沖縄戦の時は仲里氏は8歳で、家族でガマ(洞窟)に入っていた時に3歳の妹が泣き止まないからと、日本兵が毒おにぎりを食べさせようとした。母は死ぬ時は皆でと言って家族全員がガマを出て山中を逃げ回った。母の母乳が出なくなって1歳の弟は死んだ。
教科書で、政府が「軍命による集団自決」という記述から「軍命」を外した時に、その撤回を求める県民大会を開いたが、仲里氏は県会議長として実行委員長になって闘った。
オスプレイの配備と普天間基地の県内移設の撤回を求める「建白書」は沖縄県下の全市町村の首長と議長が署名した。沖縄では自民党も共産党もない、あるのはオール沖縄だ。自分は今でも沖縄自民党員だと思っている。
仲井眞知事も公約に違反して辺野古基地建設を認めてしまったが、沖縄県民の総意は「建白書」だ。
新たな辺野古基地は滑走路と軍港を兼ね備えた沖縄では初めての基地となる。従来の基地がアメリカの一方的な意向で建設されたのに対し、辺野古は日本政府の意志で建設される。そこが質的に違う。
このままでは沖縄は米軍の軍事要塞にされてしまう。
どうしても辺野古基地の建設は阻止せなばならず、そのためには来たる沖縄県知事選で「建白書」の実現を掲げる翁長雄志(おながたけし)を勝利させねばならない。

仲里氏の発言からは、公約を裏切られた怒りと危機感が伝わってきた。それが本土の人たちに伝わっていないもどかしさも。
選挙公約を反故にして真逆な主張に変えるのであれば、議員を、知事を、いったん辞職して、再度審判を仰ぐべきであり、それが民主主義というものだ。
いま辺野古基地の建設準備が強行されているが、この工事を継続するか否かを問う沖縄での世論調査では、およそ8割の人が継続すべきではないと回答したという。
安倍政権の暴走を抑えるためにも、沖縄県知事選では「建白書」を掲げる候補者に勝利して欲しいし、そう願っている。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

力のこもった文章、全く同感です。

投稿: 佐平次 | 2014/09/09 10:02

記事の重要性から勝手ながらリンクさせていただきます。悪しからずご了承ください。

投稿: 佐平次 | 2014/09/09 10:07

佐平次様
拙文が何かしらご参考になるのであれば幸甚です。

投稿: ほめ・く | 2014/09/09 10:26

初めまして、saheiziさんのところから伺いました。
この記事、明日リンク貼らせて下さい。

投稿: hisako-baaba | 2014/09/09 23:48

hisako-baaba様
こちらこそ、はじめまして。リンクは大歓迎です。

投稿: ほめ・く | 2014/09/10 03:19

初めまして
私も沖縄に負い目があり、辺野古の地盤検査強行をニュースで見たときは、どうしようもない怒りを覚えました。
たった一人の人間が県民の意思を無視して、詐欺そのものの行為をおかし、沖縄の基地問題を裁決する
こんなおかしな話はありません

今の日本の政治は日本のアメリカへの従属をさらに強化し、対国民に対してはまさに彼ら政治家の国籍を問いたくなるような非道独裁政治ぶり
まさに昔のあのおかしな軍国主義を彷彿とさせて不気味です
日本人が沖縄の問題を日本全体の問題として、もっと身近にかつ真剣に考え対象するべきだと思います
リンクいただきます
よろしくおねがいします

投稿: junko | 2014/09/10 06:53

junko様
こちらこそ、はじめまして。報道では普天間基地の辺野古への移設とされていますが、実態は辺野古新基地の建設というべきでしょう。このままでは沖縄の軍事植民地状態は永続化されるてしまう。こういう言葉は使いたくないのですが、「売国政権」と呼ぶのが相応しいと思います。
リンクは大歓迎です。

投稿: ほめ・く | 2014/09/10 09:06

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